ネタ帳

コノハナ【MAILHOME

「かおる×シンジ対談」新谷かおると和田慎二の対談 5
2006年02月07日(火)

-----------------------------------------------
―『スケバン刑事』はアニメよりも実写のほうが嬉しかったというか。

和田 嬉しかった覚えはないよ。

―そうですか(笑)あれはあれでよかったと思うんですけど。

新谷 俺は次回作で『スケパン刑事』を描けっていったんだよ(笑)スケスケパンツをはいてね(笑)

和田 『スケパン刑事』っていうアダルトビデオがあったらしいんだよ(笑)

新谷 そうだよな、『銀河鉄道69』というソフトがあるくらいだから。

和田 でも『エリア69』ならありそうだけどな。


〜新世紀エヴァンゲリオン JUNE読本 残酷な天使のように/マガジンマガジンより〜

------------------------------------------------

エリア69はいらん。

スケバン刑事といえば、今度また実写映画化されるようで、ファンの皆さんお疲れ様です。
誰か止める人はいなかったんでしょうか。新谷先生は友達として止めなかったんですかね。なんでも和田先生は、昔の実写版の時はえらいご立腹だったそうで。まあ、それも無理もないことと思いますが、今回は和田先生も納得がいくキャスティングだったのでしょうか。それとも、漫画の実写がここのところ好調なので、押し切られて、和田先生GOサインを出しちまったでしょうか。
今度もまたギャグ路線でいくのか、真摯な姿勢で製作に取り組むのか、内情のほどは私にはわかりませんが、実写版デビルマンの2のまいにならないよう、せいぜいがんばってもらいたいものです。(投げやり)

さて、実写映画よりも、私としては、こちらのほうが、気になったのですが、和田先生、スケバン刑事のアナザーバージョンというかパロディを書いていたのですね。
ちょっと立ち読みしただけですけど、メディアファクトリーから出ている『スケバン刑事 if』これは、麻宮サキと麗巳が本編と違う形で出会っていたらの話で、いわばもうひとつのスケバン刑事、パラレルワールドなのですが、これ、驚くぐらい当時と絵柄が変わっていないですね。
20年という歳月は人を変えるのに充分ですが、(O.ヘンリー)この先生は20年経っても、画風に変化が全然ありませんな。人によっては、絵柄がめまぐるしくかわって安定しなかったりするものですが、この先生は、変化が少ない人ですね。
ベテランの先生方が、どの巨星もみるみる絵が劣化して、デッサンが歪んで、見るにしのびなくなってくる中で、これはちょっと驚きました。

それにしても、年をとって絵が衰えてくるのはいたしかたないことだと理解できるのだけど、でもなんでみんなああ絵がキモくなってしまうんだろう?ベテランクラスの漫画家さんは、どの人も創作全盛期に比べて、みんな絵がキモくなっているような気がするんだけど。ただ筆に勢いがなくなるとか、大味になったとかなら解かるんだけど、なぜかみんなキモくなっていくような・・・。なぜ?

そして、スケバン刑事が2ラウンド目に入ったのに、いまだ終わる気配のないガラスの仮面と王家っていったい・・・・。
この2つは少女漫画界の、ネタ、じゃなかったご長寿漫画の双璧ですな。これにエロイカを加えるとネタ漫画の三賢者で、パタリロを加えると四天王ですか?ガラスの仮面と王家とどっちが一番先にゴールを迎えるかは、少女漫画界では賭けの対象になりそうですが、ミウッチーもダヴィンチで、「ラストはもうとうに決まっています」って宣言しているんだから、アニメに口出していないで、とっとと続き書いてください。

さて、そんなご長寿漫画の行方は末永く見守るとして、気になるのは、書店の店頭をちらちら飾っている有名漫画の続編のほうであります。
まあこの『スケバン刑事if』を始めてして、名作漫画の続編は、ここのところちろちろ見かけるわけですが、私は断然続編もアナザー編もいらない派です。
例外はないとはいいませんが、続編と名のつくものに面白いのは少ないですからね。感動を台無しにすることが大半、蛇足だろそれというものが多い。特にベテランの先生が、過去の作品に固執して、何度も書き直ししたり、続きをいまさらのように書いたりしているのは、自分の遺産を食い潰しているようで、見ていて痛々しいです。
それでおもしろければいいのだけれど、まず大抵の場合はつまらない。絵も不味くなっていたりする。
たとえ、画力的には上がっていたりしても、絵の上手さ=作品の魅力ではないわけで、画風が違いすぎると、違和感が大きすぎて同じ話とは思えなくなるし、そのときだからかける絵というのがあると思うし、絵から受けるイメージというのは漫画の場合非常い大きいので、画風が変わると、やはり辛いです。
誰とはいわんが、某冷奴先生。最近の冷奴先生の漫画は、自分で自分の漫画の同人書いているふうにしかみえないっす。つーか甲児くんはいったい何バージョンあるんですか?

新谷先生は、インタビューで「エリア88」は僕の代表作といわれているけれど、あれはもう過去の作品ときっぱりと言い切っていて、ファンとしては、寂しいのですが、そういう姿勢は、いいなぁと思います。
やっぱり、クリエイターたるものは、常に新しいものを世に送り出してもらいたいと思うわけですよ。
過去のヒット作を焼き直しするよりも、得意の分野で、新しい作品を手がけてもらいたい。昔の作品の続編を書くのなら、全く別のものを、新たに書き下ろしてもらいたい。
そういう意味で山岸センセとか新谷とかはいいなぁって思うのですよ。
山岸センセのテレプシとか、新谷のRAISEとか、あえて自分のヒット作の続編ではなく、得意ジャンルで、新しい話を書き起こして、手堅くおもしろいものを世に送りだすというのは、いいなぁと思うわけですよ。
いまさら、アラベスクの続きとか、エリアの続きが見たいとは思いませんしね。

ですから、私としては、神崎ジュニアと風間ジュニアという子供世代の対決を描いた『エリアにかけろ2』とか、神崎と風間の立場が逆だったらという『エリアミッドナイト』とか、大和航空に就職したシンのその後の活躍を書いた『エリア88 大和航空編』とか、ましてや、風間と神崎が女だったらという仮定の『エリア88レディ』とかはいらないわけですよ!

あ、でも新谷キャラ総出演の新谷版『大甲子園』はちょっとみてみたいかも。神崎からモーガン機長に太田司令にクレオ、マリー隊長まで総出演の新谷ワールドは。

さしずめ、タイトルは『大空港』あたりですかね?



BACK   NEXT
目次ページ