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『ガラスの仮面』美内すずえと新谷かおる
2005年03月04日(金)

マジですか、マジですか、マジですか『ガラスの仮面』再々アニメ化。
下で、少女漫画のアニメ化は難しいと書いた矢先に舞い込んだこの知らせ。
本当にやるのかガラスの仮面アニメ化。マジでやるのかガラスの仮面。
何だって今時分アニメになんかに。しかも、1年ものって・・・。このご時世に深夜で1年もののアニメ。作画が1年ももつか不安。3文字作画の予感大。
っていうか、キャストがもうマヤが亜弓さんに完敗なんですが。
激しく今更な今回のアニメ化、著名作家シリーズ行きに一票を入れたいと思います。
裏切られた人はこのサイトにお越しください。新兵を歓迎します。

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ガラスの仮面 アニメ化決定!

4月5日(火)より毎週火曜日 深夜 1:30 〜 1:59(予定) 全52話
キャスト
北島マヤ:小林 沙苗
速水真澄:矢島 晶子
姫川亜弓:森川 智之
月影千草:藤田 淑子
桜小路優:福山 潤
姫川歌子:勝生真沙子
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<解説>
ガラスの仮面 

昭和が生んだ大衆娯楽少女漫画の最高傑作にて、最強のネタ漫画。
作者は少女漫画界きっての稀代のストーリーテラー美内すずえ。
『ガラスの仮面』(通称ガラカメ)は『王家』『エロイカ』とともに三大ネタ漫画ご長寿少女漫画といわれ、未完で終わるだろうといわれる漫画の最右翼。

昭和51年1月、『花とゆめ』にて連載開始。2005年3月現在コミックは42巻まで刊行。
現在作者は新興宗教にはまっため、神の電波受診に忙しく、連載は完全にストップ。再開は未定で、次巻の発売時期も未定。
また、コミック化に際して、花とゆめ連載時の原稿を大幅に(あるいは全部)書き換えるため、コミックに収録されたなかった原稿が大量に存在するといわれる。その数、実に2000ページ。

最新刊は1989年12号(277回)〜1989年22号(285号)連載相当分が収録。15年前連載概等箇所が、実に15年という長き月日を経て、ようやく発売されるという異常事態に陥っている。41巻発売から最新刊の42巻発売まで、6年の歳月がかかっているため、生きているうちにあとどのくらい出版されるかに人々の感心は集中している。
年代的にもそろそろ親子2代で続きを待ち望む人も出てきており、ファンの間では「生きているうちに・・・」が合言葉となっている。信者を救うよりも、まず読者を救えと小一時間。
古典的な絵柄、王道すぎる設定、ダサすぎるファッションセンス、それら弱点を帳消しにする抜群のストーリー構成と作劇術は、読むものを魅了し続けて止まない。「マヤ、恐ろしい子・・・」の白眼はあまりにも有名。
少女漫画界の純文学の王者が大島の『バナナブレッド』ならば、大衆娯楽文学の覇者はこの美内の『ガラスの仮面』との呼び声が高いのうなずける。わかりやすく、おもしろく、通俗的に。エンターテイメントに徹するその姿勢は、ロングランとなった連載の中でも常に不変である。判り易いこと→幼稚なこと、判りにくいこと→高尚なこと、と勘違いしている設定過剰、構想微小、構成力ゼロの書き手には、まさにうってつけの教本といえよう。

なお、主人公のライバル姫川亜弓こと亜弓さん愛嗜の“クイーンメリー”は、トワイニングの商品名であり、この漫画のおかげで、売り上げが急増し、それに感謝の意を表して、トワイニングが美内すずえ氏に感謝状を贈ったという有名な逸話は、私が今思いつきで書いた全くのデタラメです。

アニメ化は今回で通算3回目。
1984年にはTVアニメ、1999年にはOVAとなっており、キャストは以下の通り。

▼1984年TV
北島マヤ:勝生真沙子
速水真澄:野沢那智、森功至
姫川亜弓:松島みのり
月影千草:中西妙子
桜小路優:三ツ矢雄二

▼1999年OVA
北島マヤ:緒方恵美
速水真澄:小杉十郎太
姫川亜弓:松井菜桜子
月影千草:戸田恵子
桜小路優:置鮎龍太郎

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今、オフィシャルサイト観にいってきました。
早速マヤが白眼むいているよ・・・。わかっているじゃないか、スタッフ・・・。でも、外したら、さぞやさむいアニメになるでしょうな。寒いコントの応酬のようなシラケた番組になりそうです。

今回でアニメ化は3回目(でいいのかな?)になると思うのですが、私は前回のアニメは両方とも観ています。
TVシリーズは、何故か知らないけど、途中で真澄さんが野沢那智から森功至になってあれぇ?となった記憶あります。思えば、子どものころは観るアニメ観るアニメいつも森功至がいたような気がします。いつだって森功至です。森功至、森功至、森功至、森功至(しつこい)私の幼年期は森功至とともにありました。おかげで、いまでも、昭和の少女漫画を読むときは、わざとらしいさわやかな笑い声が似合うキャラは全部森功至の声読んでいます。で、妖しい美形は全部塩沢声。

OVAのほうは、マヤが緒方さんで、平常時は緒方さん特有のキンキンの少女声なのに、演技になるといきなりウラヌス声になってビビりました。そして真澄さんが小杉十郎太さんで夜の帝王みたいでした。他のキャストも、違和感ありありでイマイチ。やっぱり私は昔の声優さんのほうが馴染みが深くて好きだな。

さて、美内すずえさんなんですが、このセンセはストーリー構成力と画面構成力が素晴らしいですね!画面構成は、抜群にお上手だと思います。このセンセの絵は人物が左側を向き、目線が左先を見ていることが多いのですが、これが右から左へ読む漫画において、次のコマ次のコマと動線を移動させるのに大変効果的に働いている。また次ページへの続くのがいつもいいところで終わる。観客がおおッ!どどよめいたコマで終わって、どうなるのどうなるの?と読者の注意を引きつけておいて、ページをめくるとバーンと大ゴマが登場する。そして、続いて固唾を飲む観衆のパンフォーカス。ロングとアップの使い方が実に巧みです。すなわち漫画のコマ割において・・・と、そんなことは、夏目房乃介やインテリゲンチャな漫画マニアにでも任せておけばいいので終了。とっととこのサイトらしい話題に入りたいと思います。

美内すずえ氏も新谷かおる氏の文庫の巻末解説を書いているんですよね。(クレオパトラD.C./スコラ文庫)

しかし、私は不思議なのですが、美内すずえが新谷かおるの漫画の解説って、これはいったいどういう取り合わせなのでしょう。なぜミウッチーが新谷の解説を書いているんでしょう。おんなじ出版社で、仕事をしていたのでしょうか。二人は知り合いなのでしょうか。それとも文庫の解説というのは、エール交換みたいなもので、どっかで、新谷が美内すずえの漫画の解説を書いていて、その返礼として書くことになったのでしょうか。美内すずえと新谷かおるのつながりは?一条女王やゆみこや、惠子たんはわかりますが、ミウッチーは繋がりがわからん。どなたか知っている方がいらっしゃったら、教えてください。

そういえば、マヤも大都芸能の契約書にサインしちゃったんで、大都芸能の商戦に巻き込まれてお母さん死んじゃって苦労していましたっけね。薄っぺらい紙切れ一枚で結ばれた速水さんとマヤちゃん、二人を結ぶものは契約書だけというやりとりが好きでした。

というわけで新兵は募集中です。絶望した方は、契約書にサインをしていつでもマッコイ商会までお届けください。当サイトでは、あなたの入隊を歓迎いたします。(無理やりまとめてみた)



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