テニスとゴルフの日記

2005年06月11日(土) スイングは戻った。

後は高いレベルへの希求のみ。
シングルス、とりあえず一回戦突破が目標だ。
ここのところなぜか試合に対するプレッシャーが大きい。
一時期出たくて仕方がない時期があったが昔とは違う感覚だったしさして長い時間続かなかったからどういう感覚だったかは忘れた。
一回戦を突破すれば一行と試合が出来る。現状では実力での勝ちはない。
しかしなぜ勝てないと思うのか考えてみた。

シングルスダブルスに限らず勝つために必要なことは一つだと思っている。
「自分のテニスを貫くこと」これ以外に俺のテニス観を表現する言葉はない。
さてここで自分のテニス観、と言うモノがどういうモノか?ふと考えてみた。

「打てるボールは打つ、打てないボールは可能な限り丁寧に繋ぐ」

簡単なようだが結構矛盾の固まりであろう。
一般的には逆だろう。基本的に丁寧に繋ぎ続けながら、打てるボールが来た時には打つ、これが負けないテニスに繋がると思う。
しかし負けないテニスには興味がない。
なぜそう思うのか考えてみた時に自分の中での経験が大きい。
他の人は打てないと思えるボールでも打てた、これが俺の中での自信とプレーを司る判断基準である。
当然たくさん練習もしたし、若い頃に誰にも負けない!と胸を張って言えたのはフットワークである。とにかく良く走ったもんだ。
結果的に人より多くボールを打つ機会に恵まれただろうし、ランニングショットが得意と言うことはバランス感覚も鍛えられたはずだ。
走りながらコントロールするためには全身のバランス使って走る止まる打つを正確に行わなければならない。
つまり走れたことで常に全身のバランスは保たれていたことになる。

一時期走れないことで下半身のバネがない、これがショットのパワー不足とリズム感を無くしている大きな要因であり、ランニングショットの時に走る力をショットに変換することが出来なくなったからフォームを崩したり、良い感じで振っているのにボールにスピードやパワーが乗らない、そう考えていたが、全身のバランス、そしてショットの意志決定に大きな影響を与えていると思っていなかった。そもそもバランス自体が悪化しているとは考えていなかったのだ。

打てるボールは打ち打てないボールは繋ぐ、今はそのどちらも出来ていない、もしくはやっていない、そう思う。
繋ぐ場合に必要なことは繋ぐと決めて最初から丁寧に打つことだけではいけない。そうすると打点に入りスイングを開始するリズムが落ち込んでいく。
まず全てのボールに対してエースを打てる可能性を求めてポジショニングしていく。その上で相手のボールに威力がある場合、深かった場合に繋ぐことを選択する。
しかし最近の俺は全く逆のことをしている。繋ぐと決めたらより丁寧になっている。本来のスタイルでは打ち込む方が楽であり、繋ぐ時には丁寧な準備とフラットのフルショットよりも深い引き込みを行い一気に開放しスピンとスピードを可能な限り両立したボールを打つことを己に課していた。
むしろ決めるボールを打つ時には既に集中力は切れかかっており、カウンターのボールにこそ俺のテニスの全てがあったのだ。

打てると思った時に打つフォームには一番理想と思えるフォームで打った。
素振りはベストのイメージは常にこれが基本である。
繋ぎのフォームの練習などほとんどしなかった、まぁここは変わらない。
となると練習の時、試合の時に何が変わったかと言えば辛い状況での集中力のかけ方、対応の仕方が変わってしまっているのだ。
辛いボールに無理してベストショットを合わせようとしたり、イージーボールをより楽に打っていることが多い。
これでは駄目だ。辛い時こそ集中し冷静に対処すべきだ。
そしてチャンスボールはより速い準備と正確なフォームで冷静にコントロールするのだ。


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ビンセント