テニスとゴルフの日記

2005年05月25日(水) 進化!

実験は成功だった。まだ煮詰めなければならないところも多いが、過去最高の可能性を見せてくれた。ようやく前に進めそうだ。

昨日の日記に記載したとおりのプランでレッスンに参加。
メンバーもA原さん、アンディーさん、バナに俺と全て男の上遠慮はいらないメンバーだったことも大きい。
今現在は少し肩に負担があるが、これはフォアストロークによるものかサーブによるモノかどちらかは分からない。打ったときに痛みがあるのがサーブなので恐らくサーブであろうと思う。

miniラリー後、センタースタートでフォアのクロス、戻って回り込みの逆クロスの2球のメニューでスタート。ここで残りの体力は使い果たした。
しかしチェックすべき事は全て出来たと思う。
最初は上手くいかないと思ったが、徐々に慣れ始め後半には完全にポイントを抑えることが出来た。かなり身体的な負担が大きいフォームになるが、その分打てるボールの威力も満足出来ると思う。
予想通りスイング軌道の角度によりスピンかフラットかはコントロール可能だ。序盤は少し回転が多すぎたが後半に行くに従って回転量を減らし厚い当たりをコントロールすることが出来るようになってきた。
逆クロスはまだコントロール出来ない。
フルスイング可能なフォアクロスとは違い微妙に体の開きや打点をコントロールしなければならない逆クロスはもう少し精神的にもフォーム的にも落ち着いてコントロール出来るようにならないと難しい。
後半スピンとフラットのコントロールがいくらか出来てきた順クロスに対して、逆クロスはスピンで打つのかフラットで打つのか?の明確な意識を持つことも出来なかった。
次にサーブを少しやり、ボレーストロークに変更。やはり想像通り球がうわずりバックアウトするか、押しが少なすぎて足下に落ちすぎるかのパターンが多かった。
しかし総体的にみても可能性を大いに感じるフォアハンドだと言える。
最後に1セットマッチをしたが、スピンとフラットのコントロールが可能だった。後半にたるんでミスを連発したが、これは力んだことで打点が遅れたことにある。フォワードスイングで力を込めると確実にミスショットになるのがこのフォームの特徴である。インパクトまではしっかり体を回すことを重視しなければならない。

ショットそのもののフォームは基本的に昨日の素振りのままで良い。
注意点は素早い準備と素早いテイクバック。慣れてくれば出来てくると思うが上記にも述べた通り、「後で打つ」フォームではなく「前で打つ」のが基本のフォーム。
よってとにかくボールが来て時点で素早く準備し、スムーズに上半身を回転させてしっかり前で捉えることが重要だ。

1.テイクバック時は力まず腕を伸ばし気味にセットする。
  腰の回転を効果的に使うために左手は可能な限り伸ばしボールに対して  水平に体をセットする。水平までは良いがそれ以上捻ると戻せなくなる  のであくまでも水平程度で留めること。
2.ヘッドダウンと共に前足に荷重を乗せながら左肩を開いていく。
  左肩先行で右肩を回していくのだが、1.でヘッドダウンしたままの形  で手首からボールにぶつけていくように体を回していく。
  スイングそのもののイメージは肩の後の筋肉で腕を支えるイメージ。完  全に腕の伸ばしきるのではなくやや肘と手首に余裕を持たせてフォワー  ドスイングをして、インパクト時にスピンなりフラットなり目的のボー  ルを打つための仕上げに使う。
3.フォロースルーはインパクトから可能な限り大きく前方に振り出す。
  しかし前方に振ると言うことのみにこだわるのではなく出し切ったポイ  ントからしっかり上体を回転させて相手に右肩を向けるようにしてフィ  ニッシュする。あくまでもワンスイングの中でのピークとなるだけの事  である。前方に大きくフォローするすることが目的ではない。むしろ前  方に大きくフォローするすることよりも、しっかり回りきって左腰まで  振りきる意識の方が重要。 
  つまり当ててから前に押して打つのではなく腰の回転を最大限度使って  のスイング軌道の中にインパクトポイントを取り込む感覚のほうが重要  だ。

イメージは頭の中に出来ているが、重要ポイントはいくつかある。

1.インパクト時にボ−ルをしっかり見つめそのまま頭を残す。この頭の残  しはしっかり上半身を回しきるために必要だ。頭が起きてしまうと回転  が止まり威力・安定感共に欠けるだろう。
  フィニッシュはフェデラーのように右肩が完全に相手コートに向き、体  にラケットが巻き付くようになっていなければ正しいスイングにはなっ  ていないと考えるべき。ボールを見つめそのまま頭を固定しフィニッシ  ュしよう。
2.左足の使い方。上半身の使い方が変わっても下半身の使い方は大きく変  わらない。昨日逆クロスが上手く打てなかったのは膝の使い方が正しく  出来なかったからだと思う。
  上記スイングタイミングで言うと2のスイング開始時点で前後平均だっ  た荷重バランスが少し前に移動する。この時乗せすぎて前に一気に開放  してはならず瞬間止める。そして左半身の引きと共に右半身が回ってい  くことをサポートするように右から前方に流していく。過剰な言い方か  もしれないが常に右半身を支えるように動いていくべきである。
  特にインパクト時は完全に左足一本で右半身を支える状態になってい   て、右足はつま先が付いている程度であり体を支える役割は果たしてい  ないし、すべきではない。
  インパクト後はラケットを大きく回しながら円を描くように収束するの  だがフリーになった右足が軸となった左足を追い越して着地し体重を支  える。

まだ確認すべき事は多く、腰を回しきることがこのスイングの一番重要なポイントだが、前膝で荷重を受け流しつつインパクト時にパワーをぶつけるために如何に上手く使うかが肝。

「左半身の先行動作によるスムーズかつ最大限に腰の回転を使う」

「頭を残しあくまでも回転軸を頭に残す」

「膝を柔らかく荷重を上手く受け流すことで前方へのパワーを付加する」

この三つが重要ポイント。

これを詳しく説明すると

前方へ荷重移動したパワーを前膝で斜め右方向に受け流しつつ、左半身の引きと共に腰の回転を始める。右半身は頭を残すことで緩やかに回転しつつ肩肘手首の順番に加速していく。運動限界地点でインパクトし負担がかからないように余った運動力をラケット手首肘肩の順に収束させ、フリーになっている右足で着地する。

ボールに加える回転量はテイクバック時のラケットの位置で決まる。通常のセット位置から落としてインパクトに向かって上がっていくように出すだけである程度のスピンはかかる。さらに回転量を増やしたければインパクトの瞬間に余った肘と手首の力を加味して上にスイングすればいい。
フラット目に打つにはテイクバック時からヘッドを下げないでそのままスイングする。回転半径が小さくならないように注意が必要だが。

フルスイングしてコントロール感があるこの打法が今の俺にはマッチしている。
体が回っていかないこと、荷重が後に残ってしまうことで改良と研究を続けていたが、結果戻れないところに来てしまった。
月曜日に凹んだがこれで良かったと思う。今から体の開きを抑えて前方への押しを重視する打ち方に戻すことは出来ないだろう。行けるところまでやってみよう。それとバックハンドとボレー、そしてサーブ。これらに練習時間を割いていこう。後は素振りでイメージを安定させて実戦で体に染み込ませていくだけだ。もう戻れないぞこのフォアは。


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ビンセント