結果一勝二敗予選落ちでした。 しかし満足行く結果でした。
去年から通算で三試合目のA級挑戦になりましたが自身の充実度の違いがそのまま現れた結果がでたといえるでしょう。 去年米ちゃんと組んで出ていた時は自分にも自信が無く、ラケットもグランディアを投入しサイドもフォアをやってみたりとらしくない選択をしていました。 しかし今期は5割程度の出来ながら確信を持ってショット出来る部分が多い上、意識の上でも己に集中してプレーできる土壌が揃っていたので当然の結果といえるでしょう。 しかし、前夜には迷い不安になる部分が大きく、自分らしいテニスが出来なければ自分自身が失望することは十分に分かっていたので、ここまで築き上げてきた僅かな自信までが無くなってしまうことへの恐れに包まれていたというのが正直なところでした。
当日の気温は決して高くはなかったが、風もなく曇天の日でした。 珍しく早めに起き少しアップできました。 というのも前日の夜に張りあがったラケットを全く使っていなかったためいくらか感触を確かめたかったのが大きな理由でした。グリップの位置を確認したところ今まで使っていたミレニアムモデルはややラケットを短く持つセッティングになっていたので確認しなければならなかったこと、そしてミレニアムモデルはすでにガットの反発が落ちきっていてこのラケットでは三試合持たないだろうことが分かっていたのでこの新しいラケットで試合に臨むつもりもありました。しかし結果的に体を温めることになったと思います。やはりしっかり早起きしてアップをしておく必要はあるなと思いました。
一試合目 VS K池さん、ハッシーペア
K池さんは今年前半にサークル対抗戦で組ませてもらったサークルの人です。実力は折り紙付きです。しかし二人ともサーブだけはスピードがさほどあるわけではないのでもつれれば勝つチャンスはあると思っていました。 しかしパートナーのじゃいあんはまだA級二戦目。おまけにおれと違い人が良いので自分の実力がA級で通じるかどうかを試す程度に考えていたようです。ここが俺とは大きな違いでした。序盤は恐る恐るプレーしていたのが分かったのですが数ゲーム経過後自信を持ち後半にいたり自信を深めていったようです。 この試合では俺自身の自信のなさ、それに意気込みすぎて無駄なエース狙いのボールでミスをしてしまうなど純粋に技術的なもの、そして俺自身も今の仕上がりでどこまで通用するか?という不安が入り交じった状態だったのが後半の勝負所で顔を出し、ノーアドで三ゲーム分落とし(確か三つとも俺のミス)2−6で負けました。じゃいあんはミスらしいミスもなく、淡々とこなしていましたのでこの試合の負けは俺が自分のスタイルを貫ききれなかった心の弱さと、かつ決めに行こうという気力に欠けていたため重要なポイントで足が止まってしまっていた為によるミスが大きかったです、次に当たった時は逆のスコアで勝つつもりです。
二試合目 VS S田プロ、H電コンビ
S田プロは言わずと知れた釧根地区最強の親父(命名あにき)です。パートナーの子は若いですが実力者なようでした。この試合がハイライトでした。 俺のプレーではリターンに正確性を欠いたこと、そのことによる次のボールへの後手後手の展開が全てでした。相手は完全になめきっていたので(決して相手を馬鹿にした態度ではなく淡々と普通のプレーをしたという印象、若い子は最後まで上に来たウォームアップを脱ぎませんでした)暖めることすら出来なかったのでしょう。ここが実力の分かれ目だったでしょう。こちらは二人ともに全開モードでした。 このゲームで己の問題にも気が付かされることは多かったですが、ペアとしての戦略不足も露呈しました。 僕のサーブの時にリターンをセンターに打たれることが多く、僕のミスになるとき、そしてじゃいあんが飛びつくもミスになるパターンが続出しました。これはその日の夜の祝勝会の時(N本さんがB級女子で優勝!おめでとー!!)ウメさんからいい話を聞いて納得!つまりはサーバーがイメージするポイントの取り方のプラン通りにいかに二人で実行できるか?ということ。 試合最中にじゃいあんが「どうしてもストレート抜かれるような気がしてセンター開いちゃう」と言ったことが全てです。自分自身が未だストレート打ちを武器の一つとして重要視しているので逆に相手も同じように狙っていると思っているのでしょう。これは話し合う必要があります。俺自身も少し前まで同じように考えていましたので、基本的に立ち位置はストレートに飛びつけるポジションが基本で、ストレートにこなければポーチを狙うと言った考えの持ち主でしたので相手がパートナーのサーブで完璧なリターンを打てなかったとき以外はポーチは考えていませんでした。センターも後衛がとれないボール、つまり弾道が自分のサイドよりのボールは閉めましたがそこからやや離れるとカットできない習性を持っていました。 この試合は相手がS田プロだったので当然リターンミスは望めず、狙ってここを通されました。なおここを通す際の鉄則は速いフラットボールですね。後少し遅ければチャンスボールになるのですが、この微妙なスピードの差が一歩目の出足を鈍らせ前向きにボレーできなくなるのです。極論ストレートを捨ててセンターよりのポジショニングをとること、それかサ−ブを常にセンターよりに集める、この二つの基本戦術があります。これは互いのサービスゲームのビジョンを如何に正確に持ちそしてパートナーに理解してもらうかが勝負の分かれ目になるのかもしれません。 個人的にはやはりサーブです。重要なポイントになると平常心でサーブが打てていないのは自信の欠如です。アベレージを上げなければ同じ結果が待っています。 リターンも同様です。コースに正確にはいることが出来ても狙って打つというレベルには到達しておらず、それが全て。常に先手うち続けることで今までテニスをしてきた以上今後も打てると思うボールは打つ!そうでないボールはもう一本待つ、という判断を正確かつ素早く判断し思い切りよく打つことが出来るか否かが重要になるだろう。
三試合目 VS バリバリ、I上さんコンビ(I上さんは60歳オーバー、恐るべし)
実はこの試合は既に興味の対象ではなかったのでやる気がなかった。1−2でチェジコートの時に「もうやる気無いんだよねー」とじゃいあんに伝えたら「いや俺はいっぱい練習したいから5−6で負けるまでやりたい」といったのでスイッチを入れた。6−3で勝った。しかし多くのことが学べた、ありがとうじゃいあん。 この試合が始まったときには気温が下がってきており体が完全に冷え切っていた。おまけにやる気は失せていたので入れに行くセカンドサーブ中心のプレーをしてブレークされた。この時点では俺はひどく失礼なプレーヤーだったと反省した。二試合目で全開プレーをしていたのになぜ三試合目にそれをしないのか、それは己がおごり高ぶったプレーヤーだったからだ。じゃいあんが引き戻してくれたおかげで初めて気が付いた。その後は集中力を高め勝つために必要なプレーを勤勉に行った。 勝ってから分かったが、このペアもいい加減にプレーして勝てるほどレベルの低いプレーヤではなかった。勤勉にプレーすれば勝てるが真剣にプレーしなければ決して勝てないプレーヤーだった。 この勝利は己が抱いているポイントをとるイメージ、そして気持ち、さらには集中力を維持し続け高いレベルでの安定したプレーをする重要さを思い出せた。 とにかく俺は自分よりスピードのない相手に対してはショット自体のスピードで崩すことを基本としている。スピードレンジが同等であればそれにコースを付ける。 すなわちはじめにコースありきではないのだ、やはりスピードを落とすプレーは決してしてはならない、それこそが己のテニスの崩壊の始まりなのだ。 マッチポイントが象徴的だったが、サーブダッシュしリターンをバックボレーで返球、バリバリ理事がスピードを殺しネット下へ沈めようと試みたがすかさず前に詰めフォアのパンチボレーでフィニッシュ。 このときにしっかりサーブダッシュしなければファーストボレーがハーフボレーになる可能性が出てくる、そこでいったん落として打ちに行きミスになる可能性もある。仮に正確にハーフボレーしてもロブをあげられてチェンジさせられてしまう可能性もある。相手も必死にポイントを取りにくる。ベテランプレーヤーたちがスピードに強弱を付けたりするのは当然だ。S田プロのように歳を重ねてもトレーニングし続けてスピードを維持しているのならば若い連中のようにスピード勝負できるだろうが、それは出来なくなってくる。逆に手元での感覚は染みついているので相手を動かしてミスを誘うプレーは当然である。 こういったベテランプレーヤーたちを負かすときに己のスピードで負かしてあげることは決して失礼ではない。逆に同じようなコース取りとリズムの変化でポイントを取りに行くのは俺にはふさわしく無いだろう。とにかく自分らしく、正々堂々と本気で全ての試合に臨もうと思う。 後はじゃいあんのしたいプレーを知り、己のしたいプレーを理解してもらうことが次回の試合で勝利へ近づく重要なポイントになるだろう。
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