| 2003年05月18日(日) |
一日戻ってS田プロの研究 |
変なタイトルだけれど、これを書いているのは19日の日記を書いた後です、流れとしては逆になります。
S田プロのファーストボレーはワイドにやや浅く流すようにコントロールされる。 これは次のボールが非常に勝負しにくいコースである。 一見浅く入ってくる分打ちやすそうに見えるが、ワイドに浅いボールを持ち上げてストレートに打つのは難しいだろう。かえって深くコントロールされた方がショートクロスとストレート、センターへの勝負がしやすい。 おそらくは最初のサーブ練習の段階でバックに不安があるのがばれたのだと思う。 ひょっとしたら俺のバックの完成度が上がっていてバックの浅いアングルからでもショット出来ると判断したらフォア狙いでセンターに配球してくる可能性もある。 いずれにせよ次に当たったときにこの対策を練っておく必要がある。 まず先手をとらなくてはならないのでコンパクトにフラットでリターンを叩かなくてはならない。可能な限り速く低いリターンを打つように心がけよう。このショットは下から上に振るよりも後ろから前のスイングを基本とし、前方への抜き加減によって沈めるように打ちスピードを殺さない事を最重要ポイントとする。仮に沈まなくても可能な限り深い位置でボレーさせることが重要。プロに前に詰められてしまえばコンパクトなスイングで左右どちらかに振りセンターかワイドに集め、次のボールで開いたコースに勝負か、戻りをみてロブかの選択になる。 とにかくプロが深い位置でボレーをするようにリターンしなければならない。前でボレーされるようなリターンを打ってはプロの思うがまま。 実際にプロのリターンも早いタイミングで深い位置でボレーさせることを第一目的としている。サービスライン上でボレーになればローであろうがミドルであろうが球足の長いボレーを打つ必要が出てくる。さらにはスピードを落として深くコントロールすれば前衛にかかり、スピードを速めれば自分がベストのネットポジションまで詰める時間が無くなり、プロは余裕で次の攻め玉を打てる。あわてて詰めようとすればロブがあがってくる。余裕を持ってためた後に正確にロブをあげられればどんなに集中している前衛とて容易にスマッシュは出来ない。さらに後衛が後ろに下がる羽目になりプレッシャーが重なる上運動量も桁外れに多くなる。 やはりリターンゲームにおいて重要なポイントは最初のリターンの精度になる。 俺のビジョンは基本的にワイドの足下に沈めることだ。 フォアもバックも同様にワイドに狙い前衛にポーチさせるのがベストビジョンだ。 これに先手を取れるようになれば自らもダッシュしてドライブボレーでセンターを通す。相手前衛がカバーに回ってきたらワイドにボレーする。 技術力の高いプレーヤーであればワイド方向へのリターンに対してロブボレーで前衛の頭を抜いてきたり、アングルボレーで切り替えてくる可能性もある。 アングルボレーの正否を分けるのは早いタイミングで速いリターンを打てていればアングルボレーはアクロバットだ。仮に入ってもこちらが気を抜かなければエースになることはない。こういったスーパーショットが入ってしまえばポイントがどちらに行くかは全く分からなくなる、まぁスーパーショットがらみのポイントは取れたらラッキー取れなくても運が悪いと思いあきらめよう。 サーブアンドボレーは第一義的にコースを正確に狙って打つ必要がある。おそらく少しくらい良いコースにサーブが入っても届きさえすれば当たり前にリターンは帰ってくる。問題はどのコースにリターンを打たせるかだ。これは自分のボレーに自信があれば全てセンターに入れるべきだ。相手のリターンのコースが限定されるからだ。ウメさんの教えでは、プロはスピードを重視した戦術が基本であるからスライス系統で低い弾道のサーブが有効だと言っていた。仮にスピン系統だと上から押さえ込みながらより速いボールで足下にリターンが飛んでくる、そういう分析のようだ。ワイド方向ではさらに角度が付けやすいかららしい。 実際に同じフラット系の俺としても、調子さえよければバックに跳ね上がってくるサーブをライジングでとらえてアングルに持っていくのは容易だ。フォアも同じ。 プロのサーブは基本的にフラット系で、4年前にみたときにはものすごいスライスサーブをびったりライン上にコントロールしてマッチポイントをもぎ取っていた。 その試合はプロも気合いが入ったようで帽子を叩き付けて勝利を喜んでいたというか相手のミスジャッジに頭に来ていたようでジャッジはおそらくクリーンな人間だと思う。 話はそれたが、プロも上から叩かれるよりも下から持ち上げさせたリターンを打たせたいようだ。ここは自分の好みと分かれる所だ。 仮に角度のあるリターンが帰ってくる可能性があってもワイドへのサーブは捨てられない。それに気合いが乗ってきたときのセンターへのスライスサーブは時々入るが、今更スライス主体のセカンドサーブは練習できない。確率とスピードを両立させるにはスピンサーブが一番だし、長年このスタイルでやってきてリズムが染みついているので球種は変えるつもりはない。 だたしコースに対する精度を格段に上げる必要性と、コースを読まれにくいフォームを身につける必要がある。 サービスゲームに関してはバックハンドワイド方向のリターンを打たせ、ストレートは諦めてセンターを締めてもらう事を要請しよう。 とにかく基本は正確なコース分け、そして可能な限り速いスピードを維持すること、である。 ちなみに俺に対しては徹底したバック責めではなく、最初はボディーにサーブが多かった。これを回り込んでフォアで何とかリターンしていたのだがミスが多かった。たまに何とか返球したところに次に冒頭に書いたバックサイドにコントロールしてきてミスになっていた。
少なくとも技術に不安があればプロに勝つことは100%無理だろう。 可能な限り高いレベルで準備を整えたい。
もう少し心に余裕があればビデオデッキを持ってきたのだが、本当に惜しいことをした。貴重な体験であり今後の勉強になったと思われる。 次回も出来れば当たりたい。プロと当たることは己の精度を確かめる貴重な時間なのだ。 次回は絶対ビデオ持参で行こう。
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