昨日地方での試合にいきなりデビューする羽目となった。 話は少し前からあったのだが、朝の弱い俺に考慮してもらい当初は「重役出勤でも良い」とのことだったのだが前日の深夜に「やはり早めに来て欲しい」とのこと。出発は5時半、となったのだが当然起きれるはずがないわーー。回収&輸送担当のあきに聞いてみたところ起こすのに30分かかったそうなー・・・ご苦労様。 その後車中で爆睡、いびき付き、歯ぎしり無し。 現地到着後牛丼を食し目的地に向かうが行きすぎる。電話で連絡を受けながら何とか到着する。その時点ではまだ肌寒く天気予報に舌打ちする。コートに到着したところ第1試合が終わり第2試合に突入したところ。ん?いきなり第三試合に出勤ですか?私。ということですぐに試合。まだまだ練習不足なので自信はないがまあやれることだけはしようとミスを少な目にしてプレーする。 あまり記憶にないが1−6か2−6で勝った、残った印象はやけにここの高校生は話し合いが長い!と言うことだけだった。 で、試合が終わり今回の試合の詳細が分かる。 チーム戦だと言うことは分かっていたが、3チームによるリーグ戦で一位抜けのみが決勝リーグ進出形式だった模様。と言うことで一試合目は男子高校生のみチーム、ここに2−1で◎、第2試合はおじさんおばさんチームとの試合でした。 第1試合は落とす。第2試合に再び出勤です。パートナーは数年前にミックスでベスト4入りした時のK野さん。テニスは分かっていたのでこんかいは安心。しかし相手が恐ろしいペアでした。背の大きい親父と小さい親父のコンビでしたが何がすごいって徹底して女性狙い!セオリーと違っていてもとにかく女性狙い。序盤は「おまえらほんとに男かよー、情けねー」と思いイライラしてスマッシュミスや下らないリターンミスを入り混ぜましたが後半に行くに従って「こいつらは女性以下だ」と言うことに気が付きストレスから解放。同時にK野さんもボレーが決まり始めより安定傾向。一番厳しかったのがサーブが弱いK野さんのサービスゲームでしたが「相手が男ならばポーチして何が悪い!」と言うことで容赦なくポーチ二本で勝利を決めました。しかしこのゲームは学ぶことが多い試合でした。 セオリー通りに相手がプレーしてこないのでほとんど俺はロブケアーが中心の動き。ここでチェンジはしているのだけれどカットのボレーが距離があわずにネットにゴール!と言うシーンが幾度となくあった。これは正直な所相手のロブが甘すぎて集中力が上がらなかったことが原因である。良いロブである場合には落として切り替え直しにするしかないのだが、甘いロブでも女性ならば抜けてきてしまう。これに対しては「カットできるからいいや」と思うのが集中力を半減する大きな原因になる。この場合はのんびり腕だけでカットしに行くのではなく、早く正確にしっかりポジショニングをして前向きに足を踏み込んで打っていかなければならない。三回連続でこのパターンでミスをしたが4度目にはスイング軌道を修正し前に押し出すようにしてポイントゲット。結果的に流れは最後まで掴めなかったがこの試合のポイントは流れをどう掴むかだった。 俺の考えではこういったプレーヤは元々流れという物を持ってはいない。従って一本一本のみと楽しむプレーヤーである。フォームもあるわけではないので小手先でのショットが軸なのでフォームからはショットは読めない。しかし少しでも動かすことが出来れば崩すことが出来る。でもそこにも落とし穴があってリズムのない遅いボールをコントロールして打つのはかなり難しい。こういった時は相手がいるところでも良いからより強いボールで同じ所に一本打ち、相手を自分のペースに引き込んでから一気に攻め込むことが効果がある。たとえダブルスとはいえ、ロブで切り返した後また正確に繋がれ、しかもより速いボールを送り込まれればコースを切り返し続けることは難しい。世の中には色々なプレーヤーがいるが、勝利にこだわるタイプのプレーヤー、自分のテニスにこだわるプレーヤー、そしてテニスを楽しもうとするプレーヤーで大部分が分別できる。おじさんプレーヤーは勝ちたい!と思う気持ちを持つ以前に「俺はここまでしかできない」という気持ちを隠し持っている。しかしその気持ちを抑え込むためにゲームプランや勝つためのショットを持って試合に臨んでくるのだ。こういったおじさん達には隠し持った「ここまでしか・・・」という状態に追い込むまで決して無理をしてはならない、しかし行けるところはしっかりといっておき、ポイントとゲームは簡単に離してはならない、プランでプレーするプレーヤーにとってはゲームカウントが命! これが0−4であれば風前の灯火だが、逆に4−0であればまくられても決して焦ることはない、こういう人達は競ったゲームが当たり前で、6−0等という圧倒的な勝ち方はないのだ、追いつかれるまで様々なプランで揺さぶりをかけてくる。ショットそのものの精度で勝負できないことを熟知しているのだから彼等にとっては当然の選択肢なのだ、卑下する必要はない。ただし尊重し付き合う必要もないだけだ。しっかりと正確にショットコントロールを淡々とこなし勝つのみ。己のベストを尽くそうとしてはならない、相手のキャリアを尊重しつつ動きとショットの精度で圧倒し続ければよい。この試合は勉強になった試合だった。
しかし三戦目で悲劇が訪れる・・・じゃいあんとわかがおばはんペアに3−6で負けた・・・だ人は帰る支度を始めた・・・。俺はアイスを食べながら帰りの観光プランを考え始めた。しかしこの地方の1勝1敗三つどもえの際の判定方式が地元とは違い、総取得ゲーム数を総失ゲーム数で割りその数値で勝者が決まるらしい・・・なんと、0.7ポイント差で決勝リーグ進出・・・これは帰りが遅くなるのう・・・。
決勝トーナメント1回戦、なかなかむかつく相手でした。 パートナーはサイボーグ。この人は攻撃的なプレーヤーでフォアの強打とポーチに圧倒的な精度を誇るプレーヤーである。立ち上がりブレークし、サイボーグがキープし、相手のでかい方にはキープされる。2−1で迎えた俺のサービスゲームが肝。まぁ相当やられましたねーたこジャッジに。ことごとくフォールトにされ、何度もデュースを繰り返す羽目に。まぁここ一番でファーストが来て、相手のリターンミスにも助けられ、最後はサイボーグのポーチとリターンミスでキープ。この後は淡々とゲームを進めました、多分6−2か6−3で勝った。 このゲームで学んだことは「ジャッジに厳しい奴は自分に甘い」と言うこと。平たく言えばすごい奴はいないと言うことだ。一度二度の事なら良いがことごとくフォールトにしてくれた。さすがに頭に来たから「入ってないノー」と声を上げてやったが、めんどくさいので気合いを入れてファーストで生きのいいセカンドを使ってあげたら勝手にミスし始めたし、サイボーグのポーチ能力を考えればサーブにこだわる必要はなかったなぁと反省。最後の方はサイボーグが大暴れしてがんがん決めまくってくれたのでとても楽な上楽しかった。動きが早く攻撃的なプレーヤーは俺に合っているんだろう。それと弱い奴にムキになるのは止めましょうね。
決勝トーナメント2回戦、男女ペアおそらく男はゴルゴだ・・・ 心もプレーもきれいな人達でしたのでガツガツ行かずにきれいにプレーして勝ちました。ゴルゴのトスは昨日も高かったです。特筆事項無し。 1回戦目でかなりむかついたので2回戦目で通常の精神状態に戻りました。
決勝戦・・・?じゃいあんが第一シードを引き当てたので既に決勝戦です。終了後実家に帰るサイボーグを引き留めて遂に決勝進出です。 相手は元気バリバリ高校生!俺たちの相手は偽ベッカムで、「シューズほしーー」と気合い十分でしたが、じゃいあんずメンバー既に体は終わっていた様子、俺以外だけどね。とりあえずサーブ練習から始めるがいきなりスーパーリターンが帰ってきた・・・シャキーン、スイッチオン! トスに勝ったので俺がサーブをもらう。ファーストサーブを三本送り込んでびびらす(おとなげない)。しかしベッカムの物欲は強く(笑)、ひるまないのでリターン打ち込んでサイボーグポーチでしめる。3−1までいったあと、スーパーチャンスボールをベッカムがスマッシュミスする、イングランド代表地面に突っ伏す、一同笑い、ベッカムは物欲モードへ、サイボーグは肩が上がらなくなった模様。どうやら他の面では0−3等でやられている模様、もう良いかと言うことで3−4で最後に敗退、しかし楽しい試合でした。ベッカムは物欲が無くてもなかなか良いプレーヤーだったはず。スピンサーブが俺の肩口まで跳ねてきたので序盤気合いが乗っていて「なめんなよ小僧」モードの時は打ち返せたけれど気が抜ければリターンしにくい良いサーブを持っていました。最後の最後に少し全開モードになれたことも貴重な体験でした。この日は最後まで一本も喫煙しませんでした。
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