テニスとゴルフの日記

2001年07月11日(水) はっきり言って・・・

ネタはない。何しろ楽しみにしていた試合が流れてからというものテニスをしていない。昨日も上から強制執行がかかり練習できなかった。
ここのところの忙しさに比例して雨の日も多いためせっかく練習できると思った日に雨、ということも少なくないのだ。
正直言ってこのモチュベーションの低さには困っている・・・自分一人で困っていても仕方ないのだが日々の生活に余裕がないためテニスまで気が回らない。
ウインブルドンもエドバーグやベッカーがいた時代とは違い非常に淡泊だから、面白いと思える試合に出会える確率も低くなってきた。
ラフターは良いサーブアンドボレーやーだがビッチはやはりただのビックサーバーだった。何しろラフターの考えていることやプレーは分かるときがあるがビッチは何を考えているかさっぱり分からない。最近の若いプレーヤも同様だ。
これが彼らのプレースタイルなのかどうかは分からないが、分からない原因としてシングルスをあまりしていない、という要因があるならばまずいな。やはりシングルスが好きなのだから。

 決めつけて言えるほどテクも実力も結果も出していないのだが、シングルスとダブルスの大きな違いは常に自分一人でやらなくてはならない点だ。ダブルスよりもコートは狭いがシングルスコートを目一杯広く使われたならばコートカバーはダブルスの比ではないと思う。しかも常にオープンコートが存在する。これがダブルスとの大きな違いであろう。人に頼らないではなく、人に頼れない、なのである。自分がベストの状態でダブルスをやっていたときにパートナーがポーチしてくれても「別にポーチしてくれなくても俺が決めるよ」と思ったり、「ストレートだけはどうしようもないからとめてくれよ」と思えるプレーをしたことがあるのならばそんな人はシングルス向きだと思う。僕の場合は軟式で良いパートナーに恵まれなかったことから硬式に転向したため硬式に転向してまでダブルスなんてやりたくないぞ、という気持ちがずーっとあって、プレースタイルもショットも考え方もシングルスに向いていると自分でも思う。まー現実には色々な人と友達になれるとかダブルスの試合が圧倒的に多いというのがあるし、ダブルスでもテニスには違いない、という風に考えればダブルスでも楽しめるはずだったのだ。

 シンプルに言うとシングルスは勝ち負けではなく自分のベストパフォーマンスを引き出すことに主眼をおけるが、ダブルスは楽しむが最初で次に勝ってなんぼなのだ、俺の中では。書いていて思い出した。尊敬しているakiさんにダブルスの極意?を教わったが、「ペアは選べ、選べなかったら遊べ」という言葉がある。是を僕に当てはめると「シングルスをやれ、やれなかったら(ダブルスだったら)遊べ」が基本姿勢でもいいのだろう。どのみちやってしまえば手抜きはできないが勝つために準備や戦術を深いところまで詰めてしまうと自分らしさが消えたり、好きでもないショットの選択を強いられたりするために、テニス自体に興味を失ってしまいかねない。ベストはどっちも楽しんで勝つ、がいいのだけれどそんなうまい話はないだろう。

 正直言ってシングルスでも楽しいという感覚よりも自分が思うとおりにマネージメントする、という点に興味があるのであって、一番好きなのは相手が自分と同等かそれ以上のプレーヤーとゲームする時だ。それ以外にはそれほど精神の高揚はない。自分のベストを引き出しながら押されながらも最後のカウンターが決まるまで支え続ける試合が一番好きだ。最初っから押しまくるスタイルでいけるのは負けて元々だが勝てるもんなら勝ちたい、と思わせてくれる相手に対してだけだ。まーただ粘ることに生き甲斐を感じるプレーヤに対しても攻めまくるプレーをすることがあるが付き合っても楽しいと思えないからそうするだけであってベストのプレーとは異なるものがある、見ている人には分からないと思うが。

 今年の本命の試合まであと2週間だ。体には不安はほとんどない。少し自分の限界をあげる意味でも綺麗に枠に入れるショットよりも気持ちで打つショット、最初は枠に入らなくても自分のイメージでより強く気持ちが入るショットを練習していこうと思う。シングルスで勝つには自分自身への圧倒的な信頼感がなければダメなのだ。それなりのプレーというのは俺にはない。常に自分のベストパフォーマンスを出せるようにしておかなくてはならないのだ。


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ビンセント