| 2001年07月10日(火) |
うーーーむ、テンションあがらねぇ。 |
一週間延期された上、雨の中での試合となった先週末の試合、結果は出場した瞬間に自分たちのブロックでは一つ棄権がでており、C級ペアに負けなければ決勝進出が決定していた。当然のようにC級ペアには勝ち、残りの試合は5−6で負け。 その時点で昼食を取りに帰宅。カレーを食べてお休みモードの所に「決勝トーナメント始まった」との知らせを受け再び出陣。試合はすぐにやってきたが正直言って「負けたくない」という気持ちよりも「帰って寝たい」と言う気持ちが勝る。 それでも3−3まではついていき、そこでサーブが崩れダブルフォールトを連発しブレークされる。そのまま3−6で敗退、ごめん健さん。
実は前の日に親友(マックス)とテニスをしてその後我が家で飲み会を始めてしまう。これが総ての元凶であった。マックスとは高校以来のだちんこで去年どん底からはい上がりつつある俺に親父がプレゼントしてくれたのかと思えるほどナイスタイミングで再会。以来ちょくちょく遊んではいたがお互い学生ちゃんではないためになかなか濃い飲み会を催す機会がなかったためによりによってこの日に炸裂。 人としては充実した週末であったとは思うが、テニスプレーヤーとしてはダメダメボーイであった。
テニスの話をすると今回いつものパートナーではなく違う人と組んでの出場となった。彼はパートナーと比較するとストロークよりもボレーに特筆すべきものを持っていて多少のナイスリターンは意に返さないだけのものを持っている。結果で見ても彼のボレーミスでアンフォースト的なものはほとんどなく、相手前衛に対してのチャンスボールは1、2本しかなかっただろう。これは僕のパートナーにはないものだ。サービスもスピン主体ながら自分のサーブアンドボレーの形を熟知し最大限に生かす方法を知っているし実行もできるプレーヤーである。よって今までにはない緊張を強いられた、というのが最大の印象であろう。 何しろファーストボレーがほとんど相手コートに返るため決める決めないという流れでゲームが進まない、ダブルスらしい試合になった。ただし、基本的にはパートナーと同様に前衛を生かす、といったプレースタイルではなく基本は流れを作りその流れの中で駆け引きしてゲームを取りに行くというスタイルであった。従って試合の流れはサービスキープが主体でブレークして流れを一気に持っていくというスタイルにはならなかった。ブレークできないのは健さんのリターンの確率が悪かったことと、僕のリターン自体は返るのだが次の一手がイメージにない。ただでさえフォアハンドのクロスコートが大の苦手なのにせっかくリターン返しても次のフォアを打てないのだ、リターンダッシュしても丁寧に打っているリターンなので(崩しに行くリターンではない)常に良いポジションでボレーが打てない。さらにはドライブボレーまがいのショットまで打ってミスするなど、分かってはいたがデュースコートの下手さが身にしみたトーナメントとなった。今思えば逆になっていれば良かったがお互いがアドコートを得意としているプレーヤなのでどうしようもなかっただろう。トータルとしては健さんのようなタイプのプレーヤと組めばベストボールを常に狙う必要ななく、そういったショットはここ一番で打てればいいのだ、という感覚を学んだ気がする。やはり組むペアによって試合の流れや作り方は変わるものだと実感した。 今回のようなプレーをパートナーは目指しているのかもしれないがやはり論理的に不可能だと思った。圧倒的な運動能力の差を体感できた。繋ぎながらチャンスを待つプレーは機敏な反応とショットとショットの間の動きバランス保持力を有していなければならない。これはテクニックの問題ではない、アスリートとしての能力の問題である。やはりパートナーには現在の戦術を徹底して、崩される前に崩す戦術を徹底し、これをペアの戦術とし、完成させれば勝てる可能性は高くなるだろう。パートナーに言わせれば健さんはパスがないから怖くないと言うが確かに彼のストローク力はボレーに比較すると大分レベルが落ちる事は否めない。しかしダブルスで安定感があって有効なのはストロークではなくボレーであると考える。 良いパスは条件がそろわなければ打てないし、決まらない。だがボレーは良いボレーである必要はなく前衛に捕まらないボレーをうち続けることができればそれはそのまま相手へのプレッシャーになるのだ。冷静に健さんのプレーを認めることができれば(負けている、と認めろと言うことではなく、そういったプレーの効果を認めると言うこと)更にそういったプレーヤに対しての論理的かつ具体的な対処の仕方や勝ち方などがより一層鮮明になるはずだ。次のオープンはジョージと遊びででるので関係ないが(基本はいかにジョージを楽しませ、同時におれも楽しむか)最後のダブルスまで2ヶ月ある。詰められる所は詰めておこう。 実は今回違う人と組んで出たことによってパートナーと試合に出たくなくなるかもしれないな、と思う気持ちがないわけではなかったがそれは徒労に終わった。 プレースタイルは人によって違うがそれぞれに長所短所はあるものだ。 欠点を克服するのではなく長所をよりのばしより有効に使って試合ができること、これが楽しくプレーできる極意なのではないだろうか。
|