昨日のことだが、三宮のジュンク堂の一階の雑誌コーナーに行った。 普通の本屋にはまず置いていないような雑誌もたくさんおいてある。 日本の古典文学に関する週刊誌から、アンタエウスオオクワガタの 育て方に関する月刊誌まで、いろいろである。
好奇心だけで生きている空遊である。こういうところで長居を するのが大好きだ。
ただし、話題書のコーナーにあった、「なぜジュンク堂に人が集まるか」 といった題名の本には、爆笑させていただいた。確かに集客能力は高いが、 何もジュンク堂自ら、話題書のコーナーに置かなくても、である。
色々な雑誌コーナーを見て回ったが、今回は旅行コーナーで長居した。 まず、サマルカンドの本。サマルカンドは空遊が一度訪れてみたい都市の 5本の指に入る。中央アジアの中でも、イスラム文化の美しさが、ずばぬけて 花開いている。街にそびえたつモスクをはじめとするイスラム建築を見ると 空遊はなぜか非常なる郷愁を感じる。まるで故郷のような何かを感じる。
それは、偉大なるものへの憧憬というよりは、
「おじいちゃんはここのモスクに毎日祈りに行って、 お母さんは市場で野菜を売っている。」
と言った、妙に具体的なイメージである。
自分が生活していた、という確信がある。あの美しい街で。
今住んでいるところからは遥かに遠いその街に思いを馳せた後、 日本の街道の本を読んだ。歴史の中の街道は、現在とは違い、 それぞれ非常に個性的であった。
勿論現在も街それぞれの個性と言うものは存在するが、 どこに行っても同じようなチェーン店やファーストフードのお店が 林立しているせいで、なんとなく他所に出て来た気が薄れてしまうし、 道に至っては、規格の同じアスファルトの道が全国一律で続いているので 街道の個性とかいうことには考えが及びにくい。
おそらく地方に行けば昔の雰囲気を残した街道にも巡りあえるだろうか。 篠山とか長浜に行った時には街の雰囲気を強く感じた。 神戸や奈良にもそれぞれ良い街並みがあるのだが、慣れてしまって 日常風景である。東大寺や法隆寺など、幼少から連れられ過ぎたお陰で もう何の感慨もなくなってしまった。
これからちょっとネットサーフして検索してみようかな、、、。
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