何かを掴み、行おうとする手も腕もなく、ここから別のどこかに歩いて行こうとする足もない。故に、何ごとも気にかける必要もなく、あくせくもせず。生きることにも死ぬことにも煩わされず。時の流れも、彼が今までに為したと言われる業も、彼に害を与えることは出来ない。天上の光はいつも彼に降り注ぐ。それが、達磨だ。