隠喩と暗喩の対話

日々の心象を抽象的な言葉で。隠喩のはけ口、いわばポエム。

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2002年01月03日(木) :宝箱の中の老人

先日、「諸悪の根元」の「回想バージョン」を正式に「第六版」といたしました。とりあえずトップページの画像だけ新調しました。ランダムで色が変わります。

んで、本日。今日は「(-_-)むーん」がお亡くなりになる予定なので、遺影とか作ってみました。遺影の画像に「(-_-)」のテキストを貼って、デタラメにフィルターかけたりしただけです。ぐぐっと縮小してトップページに載せました。

で、もういっちょ遊んだら、不思議な効果が得られたので「(-_-)ページ」のトップに飾りました。「(-_-)ページ」のMENUページには、遺影の原寸大を飾りました。せっかく作ったもんは徹底的に露出したいという、いやらしい性格が出てしまってます。反省。




(-_-)今日の戯言(-_-)
辞世の句を詠もう

放置プレイ
こっそり覗き見
親心




そんな暇つぶし作業に熱を上げていたら、BS11、0:35〜の「矢井田瞳SOUNDofCLOVER 矢井田とヤイコの魅力がいっぱい」をすっかり忘れてて、最期の15分しか見られなかった!嗚呼本末転倒也!

そいでもって、BS7、2:10〜のドキュメント「伊勢神宮 永遠に継ぐ森作り」をばっちり見てしまった。

奈良は天武天皇の時代より1300年間(戦国時代に一時中断したのを除いて)ずーっと、全ての建造物を20年ごとに建て替えている。その事実を知っただけで泣きそうになってくる。

分かるかなあ。

伊勢神宮本体の周りだけでも125のお宮があって、それぞれに神様が祭られていて。もちろん、そのお宮も、20年ごとに新築するわけで。そうやって古代建築の技が代々宮大工に受け継がれているわけで。

まさに日本は天皇を中心とした神の国なんだなあと思い知らされる。一神教の連中にこの気持ちは一生理解できまい。イスラムの信者がテロを起こしたり、イスラエルとパレスチナが(毎度のことだけど)喧嘩したり、NHKスペシャル「日本人はるかな旅」を全部見たり、皇太子に娘が出来たり・・・。日本あるいは日本人っちゅうものについてあれこれ考える機会が多い。

歴史を学ぼう。

歴史を学ぼう。「新しい歴史教科書」を読んでみよう。あいつらが暴力で押し潰そうとするような「右翼的な」ことなんて一切書かれていないことに気づくだろう。日本国が日本人が他の国や文化と関わりながらどう変わってきたのか、とても分かりやすく書いてある。他の教科書があやふやでうやむやにやり過ごそうとする戦争の話も、まっとうに書いてある。「まっとう」に書くと狂気じみた弾圧を受けるって、どういうことよ?って思う。まあいいけどさ。狂気に満ちた世代もいずれ絶える。我々の世代は、それよりずっと賢明か、あるいはずっと狂気かのどちらかだ。まあいいか。日々の生活のほうが大事かな。

お宮の松お宮に話を戻して。

お宮は全てヒノキ。1300年間で、伊勢のヒノキを切り尽くし、紀伊のヒノキを切り尽くし、今は木曾のヒノキを使っていて。このままじゃやばいと。大正うん年、伊勢の山に森を復活させようという計画が立って。試行錯誤を繰り返しながら今に至る。

80年前植林したヒノキがそこそこ育って、小さなお宮の建設に使えるようになった。本格的な太さに成長するには200年必要だから、まだまだ折り返しにも着ていない。んでもって、神宮の門につかうヒノキは一枚板で、樹齢800年のヒノキが必要。気の遠くなる話だ。

今、数百年後、神宮の門に使えるように特に厳選した数本を大事に育てている。世代を超えて。

その人たちのきもち。

それが労働。

サグラダ・ファミリア聖堂の建設とかも、この類かもね。

進化論やら種の存続やら利己的な遺伝子やら、そういうもんではどーも納得できないモノを人間は持っているように思う。神々のために永遠に続くような作業の、ほんの一瞬に一生を捧げる、これ、どう説明するの。

そこらへん、やっぱり猿と人間の間に埋めようの無い溝がありまして、超古代文明に神々を見出そうとする気持ちもよーくよーく分かるですが。分かりますか?

はい。

この日のように、結末はいつも、こう。「自分が何が言いたかったのかさらに分からなくなってきた」。あとは頼んだ。


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下駄不落斎(ふらくやん) |メイル諸悪の根源自己嫌悪(復刻版) profile


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