フォーリアの日記
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君が代の楽譜を弦楽四重奏に書き直すのに 久しぶりにMusiXTeXとPMXを使おうと思いました。 テキストファイルをコマンドラインで変換して出力するソフトなので 一般にはとっつきにくいものです。
じつはもっと簡単にGUIベースできれいに出力できるソフトがあればいいと思ったのですが 無償のものでいいものはそうそうありません。 楽譜浄書には、Finaleという有名な、出版する楽譜にも使われるほど本格的な 5、6万円もするようなソフトがあるのですが その無償版のFinaleNotePadというものが出ています。 それをインストールしてみましたが、いまいち、細かい設定ができません。 ためしに君が代を書いてみたら、A4縦に4声が2段上下に離れて配置されるという まぬけな楽譜になってしまいました。 2段にしかならないなら上に詰まって下が空いている方がまだ見栄えがいい。
元譜はよく教科書にも載っているような、歌にピアノ伴奏のついた譜です。 ちょうど伴奏が4声に分かれるので、そのまま各パートに移せて 編曲というほどのものは必要ありませんでした。
TeXとMusiXTeXとPMXは前にWindows2000へアップグレードした時に消してしまったので もう一度インストールしなおさなければなりません。 以前はWindows98だったのでちょっと違うこともあるかもしれません。 Linuxへ入れることも考えましたが、 打ち込むのにキーボードが使いやすくなくては不便なのでやめました。 こんどはXP機にインストールすることにしました。 前にインストールしたときにも苦労したので、 インストールから始めると手間取ると思っていました。 インストーラーがないので、手動で各フォルダへファイルを入れなくてはならないのです。
なぜ3つも必要かというとTeXが元になる組版ソフト、 MusiXTeXがそれに付け加える楽譜用マクロ、 PMXはMusiXTeXの書式が煩雑すぎるので簡単な書式でかけるようにしたプリプロセッサーなのです。 煩雑な書式でもかまわない人はPMXは必要ないのですが、 感覚的にわかるものではないので、年中書いてある程度覚えていない限りお手上げです。
しかし幸いなことに、TeXを調べてみると、今ではインストーラーが作られていて 楽々インストールができてしまいました。 MusiXTeXはそれに比べて手間取りました。 以前参考にしたサイトが軒並み閉鎖されてしまっていて どのフォルダに何のファイルを入れたらいいかわからなくて それがどこに書いてあるのか探し回って四苦八苦してしまいました。 PMXも同じことで悩みました。 よく見るとマニュアルに書いてあるのですが、 細かい文字の英文がぎっしり書いてある膨大なページ数のPDFファイルは大変見づらく、 見落としてしまっていたのです。
さて、書く段になってもいろいろ悩みます。 PMXでは五線譜上の音符はドレミファソラシがcdefabで 音符の長さも4(四分音符)とか8(八分音符)で表すので感覚的にわかりやすく、 そんなに困らないのですが 最初の方に書く調号や拍子などのセットアップデータ部分のパラメータがわからず (とくに段組部分やタイトルなどの入れ方や表示拍と論理拍の概念はわかりにくい) 調べつつ試しつつ、試行錯誤してしまいました。 それでも、初めてインストールしたときはここまで一日、などと 何日もかかって書き方を模索していたので、 ほとんどパラメーターの書き方を忘れてしまったとは言え、 一日で君が代が書けてしまったのだから、初めての時よりは意味がつかめているようです。
とりあえず完成しましたが、各パートの音域などあまり考えなかったので 修正が必要かもしれません。
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