武ニュースDiary

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これは年末の、中国映画事情についての記事。 中国映画については全然詳しくありませんが、 ちょっと面白かったので。ちらりと名前も出てくるし。
一番魅力ある俳優は、みなカッコ悪い 年末公開の正月映画の戦いは既に始まっている。 現在のところ、最も勢いがあり強力なのは「譲子弾飛」の姜文(ジアン・ウェン)と、 1人で3大正月映画に主演している葛優(グオ・ヨウ)だろう。
前者は出す作品いずれも集客力がずばぬけているが、 今年の作品はいつもより、観客の好みを重視したものになっているため、 当然、より強い熱狂を呼んでいる。
そしてグオ・ヨウは、何年前からかはわからないが、 「中国トップ男優」の地位を確立しつつあり、 社会的地位がいかに高い大監督であろうと、彼を起用しないわけにはいかない。 彼が出さえすれば、文芸映画か商業映画か、深刻な作品か気軽な作品か、 悲劇か喜劇かにかかわらず、興行成績は必ず保証されるのだ。
グオ・ヨウという、若くなく、見た目もちっとも俳優らしくなく、 その上演劇学校出身でもない男優が、 スクリーンに姿を現わしさえすれば、観客は喜び、 口を開けば、もっと好きでたまらなくなるというのはふしぎな話である。 中国大陸の男優で、彼のような吸引力を持つ者は2人といるまい。 俳優としてこのようなレベルに達することができたのは、 演技のみならず、人間としての魅力による。
しかし、グオ・ヨウ現象は、別の見方をすれば、実はいささか悲しいことになる。 中国内地には俳優がこんなに大勢いるのに、 同等の力を持った男優が、他には何と1人もいないということなのだから。 特に、見かけのいい男優たちだ。
例えば内地でここ2年ほど、とりわけ大人気のあの花瓶男優は、容貌はきれいである。 だが、演技はかなり劣るし、かもす雰囲気も平凡だ。 公の場に出てくると、いつも笑い者になり、 知能が高くないという話の種を提供するはめになる。 さらに有名ファッション雑誌に載った写真を見れば、 いつも決まって同じ角度、同じ表情のものばかりで、 違う角度からの見栄えに自信がないのがわかってしまう。 言ってしまえば、まだ気力がない。
また、もう1人の飛ぶ鳥落とす勢いの若手男優は物憂げな目つきで有名である。 ただし、まだ映画界での地位を固めないうちに、 早くも隠し子のあることをすっぱ抜かれてしまった。 彼もまた、国民にすんなりと受け入れられるアイドルになるのは難しいだろう。
香港人なら、あの、決して人を失望させない演技、 内気そうな微笑みがたちまち人を魅了するトニー・レオンに、 あるいは、あの、スクリーンを離れればいつもひっそりと控え目で、 私生活は神秘に包まれ、汚点の見つからぬ美男子、金城武に憧れることができる。 日本人なら、あの、正邪併せ持ち、たとえ、今後良い作品が出なくても、 100年後にも覚えていてもらえるアイドル、木村に熱を上げることができる。 この3人は、いずれも非常に独特な自分自身の気質と魅力を持っており、 芸能事務所のパッケージ技術から既に抜け出しているのだ。
我々はどうか。 グオ・ヨウ、あるいはジアン・ウェンは、どちらも見かけがさえない。 もう少し年長には、陳道明がいるが、彼はあまり親しみやすくない。 年下なら孫紅雷だ。演技は素晴らしい。が、やはり見た目は悪い。 ともかく、彼らはみな国民のアイドルにはなれないのである。 あれこれ考えると、もっといい男優が思いつかない以上、 むしろグオ・ヨウに熱を上げている方がいいということになるのである。 (中江服務導報 2010.12.29)
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