武ニュースDiary


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2010年11月11日(木) 新浪娯楽の記事(武侠・続き)

続きです。


武侠を変えるのは誰?

今回のスタッフは、なじみの顔に新しい血もあります。

プロデューサーの許月珍は数十年のパートナーで、どの映画でも彼女は表に立ちませんでしたが、
彼女がいなかったら、「ピーター・チャン制作」も無かったのです。

武術指導のドニー・イェンは、「武侠」という概念を思いついたとき、最初に電話した相手です。
「十月囲城」のパルクールのシーンを見て、
ドニーはすでに世界の映画界で最も素晴らしいアクション指導だと感じました。
そして「武侠」では、さらに一段と飛躍しています。

脚本の林愛華は、「如果・愛(ウィンターソング)」、「投名状(ウォーロード)」という、
内地に進出して作ったどの映画でも脚本担当の一人でした。
そして「武侠」は、「ラヴソング」以降、初めて1人の脚本家に最後まで任せた映画です。
彼女の脚本には大きな信頼を持っています。
今回は脚本で悩むことはもうないでしょう。

美術指導のハイ・チョンマンと衣装指導の呉里璐は、
2人とも「金枝玉葉・君さえいれば」や「ラヴソング」からずっと今日まで一緒に歩んできた親友です。

撮影は、旧友の黎耀輝の他に、今回は「風声」と「艋舺」を撮ったJake Pollockで、
アメリカ人ですが、北京語は私より正統的です。
今回のメインスタッフの中でただ1人の新顔であり、一番ハイな人間でもあります。
クランクインの1週間前、彼はもう、毎日こうぶつぶつ言っていました。
「ピーター、これ以上待てないよ」

この人たちは私が最も信頼している人たちで、
私が何を求めているのか、求めていないのか、私よりよく知っているんです。
彼らの仕事ぶりが、映画界の仕事の基準です。

「武侠」を描き出すのは誰か?

ドニー・イェンはずっと大英雄を演じてきました。
死なない英雄で、強すぎて負けることがあるなど誰も信じられないくらいの――
これは実は情理に合いません、彼も神ではない。
どんな役にも、みな弱点があります。
ジークフリートだって、体中、剣も歯が立たなかったけれども、
肩に菩提樹の葉が落ちたところが致命傷になりました。
私はドニーも恐れることがあるのかどうか知りたいと思っていましたが、
この映画で、彼も怖いときがあるのを目にしました。
彼も1人の人間だったのです。

私は、男優とは2作より多く撮ったことがありません。
違った感覚の俳優を撮りたいと思うからです。
しかし、金城武は例外で、「如果・愛」、「投名状」そしてまた「武侠」です。
それは、彼が、私に手伝ってもらって金城武を「崩」したいと思っているからなんですよ。
そしてそれには6日間しか必要なかった。
なぜなら、撮影開始後7日目に、彼が私のところに走ってきて、
「あなたがほしいのは、金城武じゃない、ほしいのはソン・ガンホなんだ!」
と言ったからです。
そのとき、私は知ったのです、彼は理解したのだと。

タン・ウェイは有名になるのが遅く、出演作も少ない、
そのため、俗っぽさがあまりなく、才気が多くなりました。
私にとっては、クランクインしたとき、彼女は一枚の白紙でしたが、
クランクアップのときには、まるで中国の山水画のような味わいがありました。
「武侠」で、タン・ウェイは初めて母親役をやっています。
それが女優にとってどれほど重要性があるのか、私は知りませんが、
クランクアップの当日、彼女は目に涙をためて5歳の息子役を眺めながら、言っていました。
「わかりますか? 初めての母親役だったんです」

組織の祖、首領役は準備の頃から探し始めていましたが、
撮影が半ば近くまで来ても、まだ誰が首領役にいいのかわかっていませんでした。
というのは首領は登場するたび、人は肌に粟を生じさせますが、
その殺気と覇気は、演技では出せないこともあるからです。
ジミー・ウォング先輩にはその雰囲気がある。
それは彼こそ実に祖であり、サムライたちを従えている存在だからなのです。  (完)
新浪娯楽 2010.11.10



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