冬矢日記

2006年10月18日(水) 別にメジャーだってベストメンバーじゃなかろうに

〜スポーツな話題〜

プロ野球。

別に余興的な日米野球に出ようが出まいが構わんのだが、いちいち辞退者にグダグダ言う野村氏はどうにかならんのか。
こっちからすると、野村氏が監督を務めることのほうが不思議だよ。どうやって決まったのかは知らないけどさ。まさか監督までファン投票じゃないだろうね?


閑話休題。


レギュラーシーズン全日程が終了したので、今季のカープ総括。投手打撃守備采配総合の5部門で。各選手ごとの個人的評価はまた余裕があるときにでも。


・投手

一応最低限の目標である、チーム防御率3点台を達成したことは誉めるところ。
…それでもリーグ5位だけどね。

「先発不足」「中継ぎ不足」「左腕不足」。ひっくるめて「何もかもが不足」の状態で始まったシーズン。ブラウン監督の「3本柱を中4日で100試合」構想は、序盤こそ上手く行ったものの、大竹の不振で崩れはじめ、ダグラス離脱で完全に崩壊。結局ロマノやらフェリシやらがその場しのぎ的に登板するという、いつもの光景が繰り広げられた。
先発投手力不足は、大学社会人で即戦力級が取れないというチーム事情もあり、すぐに向上したりはしない。現有戦力の底上げを、数年がかりでやっていくしかないわけだが、その意味で今季の大竹の失速は残念だった。かなり優遇されていたとはいえ、昨年二桁勝ち、進化を問われるシーズンだっただけにね。

その中で黒田の最優秀防御率獲得と、佐々岡の復活は明るいニュースだが、この2人、どっちも来年は使えない(黒田はFA流出、佐々岡は今季が最後の一花)可能性が高い。そうなるとやはり来季以降の見通しも暗い。
斉藤、小島の左腕先発に期待するのはまだ酷。ダグラスが残留してくれればまだ……

中継ぎはやはりブラウン氏の方針で、「連投なし」「ローテ制」が敷かれたが、前半はともかく、後半は疲労した投手が試合をぶっ壊すシーンが目立った。また勝ちゲームの中継ぎをシーズン通して固定出来ない使い方のため、安定した抑えがいたにも関わらず(前半ベイル、中盤以降永川)この2人にあまりセーブが付いていないことは反省材料。
明るい材料は、後半の小山田、河内の復活。ただ、やはりもう1人、安定感のあるセットアッパーが欲しいのと、やはり勝ちゲーム、負けゲームで中継ぎを固定して使って欲しい。


・打撃

開幕構想の1番緒方2番前田はあっさりと頓挫。それからはオーソドックスな打線を組んだが、嶋の2年連続の不調などもあり、チーム打率リーグ4位、本塁打と得点は共に最下位という、ある意味順位通りの結果になった。
あっと驚く東出の復活、新戦力梵の台頭、新井が自身初100打点、前田が3割20本を達成してもこの結果なのは、やはりその回りの打力が低いからだろう。2年連続で期待を裏切った嶋、やはり1年通して働けない栗原、どんぐりの背比べな日替わり外野陣、どっちが出ても打てない捕手。特に嶋が問題かな。この成績なら森笠とどっこいどっこいだ。やはり最低3割は打ってもらわないと困る打者。栗原はまぁこんなもんかもしれない。とりあえずその怪我しやすい体質をどうにかしろ。

来季以降も新戦力はないだろうから、やはり現有戦力の底上げに期待するしかない。森笠、廣瀬辺りは、そろそろレギュラー奪ってくれよ。どっちでもいいから規定打席に到達するくらい出場してくれれば全然違うと言うのに。


・守備

あっと(略)東出と梵で二遊間が固定できたことで、若干向上の兆し。ただ、この2人とも送球難(梵は肩がそれほどよくない。東出は取ってから投げるまでが遅い)で、球場で見てると特にダブルプレーで不安を感じる。最多失策は免れたようだが、新井も相変わらずだし。
捕手も日替わりよりはきちんと固定した方がいいんだろうけどなぁ。倉にしろ石原にしろ、高いレベルで争ってるわけでもないし。個人的には肩のいい倉固定で行って欲しいが、レギュラークラスかと言われると疑問。


・采配

開幕オーダーから中4日方針、極端にライン際を開けた守備隊形など、独特の采配が目立ったが、シーズン中盤からはほとんど見られなくなった。唯一投手起用はほぼ原則どおりだったが。この辺りは「日本に慣れた」と解釈したいところ。
采配的にはどちらかと言うと選手任せのことが多く、あまり突飛なことはしていなかったという印象。「ベース投げ」に代表されるぷっつん劇も、予想よりは多くなかったし。
1年やって選手の力も把握しただろうし、来季はもっと思い切った戦術に期待したい。それから投手起用は考え直してほしいな。投手の項でも触れたが、中継ぎの起用はローテじゃいかんよ。勝ちゲーム負けゲームできちっと分けて欲しい。


・総合

まあいつも通りのシーズンだったなあという感じ。新戦力の台頭は野手では梵くらい。(東出は復活だし、井生らは出場機会が少ない)投手陣はほぼ昨年のままで新しい顔ぶれはなし。新監督1年目ということで過剰な期待もあったと思うが、冷静に見るとやはりチーム体質はあまり変わってない。
来季からプレーオフ実施で、Aクラスに入れば日本S出場の夢はあるが、現時点ではそれすらも困難。廣瀬、森笠、栗原らの「シーズンの半分は働ける」選手が変わってくれないとね。いい加減、若手でもないだろうし、こいつら。



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