ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2007年02月25日(日) 不思議な着物

始発で姫路行き

主な用事のほかに
わざわざ出かけるだけの
お楽しみを絡めようと
事前にいろいろ調べたが
行きたいお店は軒並み休みで
たい焼き屋に行列ぐらいしか
なさそうなのが残念だった

けれども
神様はよくしてくれたもので
通りすがりに
ちょっと変わった着物を見つけた

それは
泥藍大島を薄くしたような色の袷で
一元式という織りの証拠の
風車型の絣柄がミクロで見えるのだが
そのほかにも
染め分けられた糸で
十字や花柄が織り出されていて
これまでに見たことのない仕事だった

洗い張りをされ
仕立て直された証拠のしつけが
袖のところに残っていたが
あちこちかけつぎだらけで
特に大きな後ろの袖から脇にかけては
端布がなかったらしく
バチ襟の裏からその生地を取っていた

裾回しには
水色の古いちりめんの紋付が使われ
普通よりも長い胴裏は
木綿と絹の継ぎ合わせ
まあ本当に
よくぞここまでと感心するほど
着倒された着物だった

この愛され方は
以前いただいた泥大島にも似ていて
その色には疑問が残るが
反物の時には
相当の値段がついていたのは間違いない
何度も洗い張りを繰り返し
最後に仕立て直されてからは
結局着られないままだったのだろう

幸いそのお店は
着られる着物は万を超えるが
解き用はお安くなっていて
これはさらに
びっくり価格に下げられた後だった
ワゴンにあるそれを
ひと目見たときのコーフン

間違いなく
今日のハイライトだった


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ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

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