解いた傍から 着物を仕入れてはまた解き を延々繰り返し なんだかもう このループから 出たくないような気もして
そんなわたしを見透かすかのように ニセモノが届いてしまい 果たして どんな風に話しを持っていったら 確信犯とも思える相手に 全額返金させられるのかと 知恵を絞った
お陰でこのところ 夢を見れば着物が並び 或いは呉服屋が集まる通りを歩き 心休まる眠りではなかった 無事に返金が決まったその後は ようやく展示会の夢に発展した
いつもなら 否は先方にありと思えば 完膚なきまで叩きのめすところだが 一歩間違うと拗れそうな予感があり 努めて冷静に 手の内を先に晒さないように 神経を使いに使った数日間
感情を出さないってことが こんなにストレスを溜めるものだとは ほっとした後の胃の不調で知った おおよその事は経験したつもりでいたのに 生き馬の目を抜くような着物業界に於いては まだまだ赤ん坊並みだった
それでも少しずつ 触れた着物の数だけ きちんとした知識がついていると思いたい そうでなければ今回のことは ナニゴトもなく受け取ってしまったろうし お試しだったのだろうきっと
とてつもなく広く深い 着物という海 計り知れない怖さがあってもなお 魅力的なのに変わりはない
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