実家から 送ったにごりが届いたと電話があった 健康のために 今では焼酎党になった父は 以前は熱燗で晩酌をしていた それはまだ 二級酒というものがあった頃のこと
お酒で仕事を乗り越えていたような日々 そのストレスがなくなって ついこの間までは ひとりで故郷の浅草まで 電気ブランなぞを飲みに出かけていたはずなのに 最近は急に足腰が弱くなって それも叶わないという
父の誕生日は過ぎ 母の誕生日も近づいている ふたりへのリメイクはなかなか進まないまま わたしの時間と 歳をとったふたりの時間が違うことを思っては 胸がちりちりする
常に本人以上に 先の心配をする親のこころと 何の保証もないくせに 確信に満ちているような子どものこころが わたしの中に同居している そうして自分の子ども達を見るとき そのふたつが重なって行く
だからこそ 子ども達には 好きなように生きることだけを願い 親には 小さな安心をあげられたらと思うのだが
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