日記

2003年07月15日(火) Happy day?-2

つづきです。
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そして、ライブが終わった打ち上げの席で。
別の店に移動して、少し遅れてバンドの子たちも到着し、他の友人も
一緒になって飲んだり食べたりしていたとき。
「カリン!これ!」
「ハイ?」
友人である、通称トム、本名・広田知子の声に振り向くと。
わらわらと何人も友達の顔。
トム、菜子、太郎ちゃん、槙、タカヒロくん、・・・そして、大ちゃん。

ふいに、すいっと、お皿ひとつ、目の前に差し出された。
「お誕生日だったよねー? きのう!」
「あ、もう日付かわったから一昨日か?」
「昨日とか一昨日とか、別にいいのー!太郎ちゃんってば!」
「おめでとうー!」
口々に。そんなこと言って。ちっちゃいショートケーキ1個、私の目の前に
出してきて。
(なにこれ。)
(なんだこの人たち。)
心の中に浮かんだ言葉なんてそれだけで、思わず私は固まってしまった。
びっくりしたのと、瞬間的に泣きそうになったのと両方で。
自分の中の気持ちすら、持て余す。

なんだろうこの気持ち? なんて思って、黙ったままゆっくり考えて、ああ、
私うれしいんだ。と思った。

なんでこんなことできるんだろう。
ふと、視線を流すと、私を囲んでいる皆よりも少し後ろの場所で、
私を見てニヤニヤ笑ってる大ちゃんと目が合う。

そういう時、私はいつも、大ちゃんはずるいと思う。
でも本当は、ずるいって言葉じゃうまく言えてないことも知ってる気がする。
ヒネクレ者の私が、素直にうれしいと言えなくて、大ちゃん大好きだって、
単純に認めたくなくて、そんな風に逆のことを考えているってこと。知ってる。

だって。
「・・・なんで。知ってんの?」
「え、なにが? お誕生日?」
そう、と頷く私に、無邪気な笑顔でトムが言った。
「あのねえ、大ちゃんが教えてくれたんだよね!」
やっぱり。なんて思うのと同時に。
心の中が真空になるって、きっとこういうことを言う。と思う。
実感する。

そう。ちょっと前、今日のライブのチケットを大ちゃんから買ったとき。
その日付を見て、私が思わず言っていたのだ。
「あ、この日、私の誕生日の翌日だ」とかなんとか。
そしたら彼は、そのときは、特別興味もない様子で、
「ふうん。そうなんだ」
くらいのものだったので、そのまま何も言えずに、その後は黙っていたのだ。

なのに、なんでこの人。って思う。
なんでこの人もこの人たちも。
(・・・こんな風に、人がしてもらってすごくうれしくなっちゃうことを、
どうして知ってるんだろう?)
そこまで考えたら。
ぽろりと。
涙が一粒こぼれたと思ったら、止まらなくなった。

「え、ちょ、ちょっとなに泣いてんだよオマエ?」
友人のひとり、太郎ちゃんが慌ててそう言う。
「だって〜〜〜〜」
うえーーーん。って、泣いちゃった私に、ハイ、って菜子がハンカチを
貸してくれる。私は、ありがとうも言えなくて、それで涙を拭いていたら、
隣にいたトムが私の頭を、よしよし、って撫でた。

そして、大ちゃんは。
しばらく黙って、泣く私のことを見ていたけど。
ふと、笑いをにじませた口調でこう言った。
「ばっかだなあ。オマエ。・・・そんなにうれしかったかよ?」
突き放した口調なのに。その言い方が、ものすごく優しくて、私はふたたび、
大ちゃんずるい。って思う。
この人大好きだ。なんて思う。

私はうんうんと頷きながら、この人たちと、そして大ちゃんという人と
出会えた幸せをかみしめていた。
出会いは偶然? それとも必然?
・・・それはきっと、両方なんじゃないかと思う。
そして、自分を取り巻くいろんな人の、やさしさみたいなものに触れて、
人は救われるような気持ちになったりするのかもしれない。なんて。
私が、それほどの不幸を背負っていたわけではないけれど、そんな風に
思った。
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ふたたび、すみませんすみません。って感じ。ですが。^^;
きっとドナちゃん夢見ちゃってるなあ〜とか、子供だなあ〜とか、
こんなん有り得ね〜!とか、カリンって名前はねーだろ、とか・・・まあ
色々と思うかも?しれませんが、感想など、聞かせていただけると
幸いでございますル。


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dona-chan