奈良美智という人の絵を私がはじめて見たのは、たぶん吉本ばななさんとの 共著、『ひな菊の人生』が最初だったんじゃないだろうか。
変わった絵を書く人!
というのが最初の印象だ。 漫画みたいな、絵本みたいな、でも印象的でちょっと怖い。目の力が凄い。 そういう印象だけが先にあって、好きとか嫌いとかまで行っていなかった。
今回、再び、ばななさんとの共著『アルゼンチンババア』で、再び奈良くん (とか勝手にくん付けしているが)の絵を見ることができた私は、なんだか、 ちょっとわかったような気がした。
よしもとばななHPを見ていると、奈良くんのファンはすごく多くて、例えば 私が兄ライブに東京とかまで遠征するように、この人の個展を見る為に、 遠くから列車に乗ったりして行く人が、結構いることがわかる。 そして、そういう人たちにとって、この奈良くんという人の絵が、なにかの 救いみたいなものになっているということも、なんとなくわかる。
そのことが、ちょっとわかった感じがした。 この新作『アルゼンチンババア』を読んで、見ていて。 なんか、すばらしいなあ。とか思ったのだった。 色合いの絶妙さもあると思う。でも何より、見てその一瞬で、人の心を和ませる 独特の感じと言うか。 それは今回のこの本のテーマ性にそったものなのかもしれないのだが、見ていて、 ああ、この人の個展を遠くから見に行ったりする人がたくさんいるのって、 なんだかわかるなあ! ・・・と、つくづく思ったのでしたよ。 (て言うか、私も行ってみたいなあ!って思ってたりして!笑)
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