新年明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願い致します。 (喪中の方がいらっしゃいましたらスミマセン。)
というか、毎日書いていると年末も年始も関係無いですね。
さすがに31日の夜12時前ともなると、実家の前の国道も車の行き来が 減りましたね。おかげで遠くのお寺で鳴らしている除夜の鐘が良く聞こえ ましたよ。
しかし、12時を迎えると若者集団が奇声を上げ、車の行き来も増えました。 (田舎ならでは?)普段だとトラックがたまに通り過ぎるだけの国道も乗用車が 多く行き交うようになりました。こういうところにも車社会の波が押し寄せて いるんだと実感してしまいます。
より良い生活になるひとつに車を持つことがあります。 車を持つようになると公共機関の利用度が減ります。そうすると必然的に 公共料金の値上げ、サービスの低下が避けられませんから、より一層公共 機関離れが進み、車の保有率が上がります。
車の保有率が増えれば自動車会社の収入は増えますが、バス会社やバス 製造会社は収入が減ります。郊外店は繁盛しますが、駅ビルや駅商店街 からは人通りが減ります。人の往来は商売をする上で非常に重要な要素に なっていますから、市の中心地であった駅の周辺がさびれてしまっている 地方都市は多いんじゃないでしょうか。かくいう地元久留米も例外では ありません。
市街地まで足を運ばなければモノが揃わなかった時代から、車があれば こそ便利な郊外店へと人の流れがシフトしてきています。郊外店にモノが 揃うと、郊外で従来商売していた店が廃っていきます。
この流れは、特に個人商店に大きな打撃を与えています。大型店舗が郊外に 進出し、個人商店は客を奪われてしまってどうしようもなく、店をたたむ しか道が無くなってしまいます。これも時代の流れだと諦めてしまっても いいものだろうかと考えてしまいます。
実家も個人商店ですから、この時代の波にどっぷり浸かってしまっており まして、もうどうしようもない状態です。だから惨めになる前に早く店を たたんで欲しい気持ちで一杯です。
個人商店のネックは、企業と違って毎日のキャッシュフローを管理している わけではないので、とりあえず毎月の決済日を乗り切れば、それでなんとか 遣り繰りできます。とはいえ、これこそまさしく資金繰りなんですけどね。
店の状態が良ければ借金せずに済むのですが、売上が落ちるとモロに決済に 影響し、その決済のお金をどこから調達しなければならないかで頭を悩まし ます。時に銀行からの借金、時に個人財産の取り崩し。個人商店はあくまで 個人責任ですから、財産の取り崩しも当然、個人のものからです。最初は カネ目のものから。それがなくなれば物を売って。最後に不動産を売って。 この取り崩しがなくなれば全てが終わりです。
これまでは経済成長時代に蓄えてきた貯蓄でなんとかやってこれましたが、 その貯蓄も底を尽きればそこまでです。あとは資産のバーゲンセールです。
ここ数年、個人資産1400兆円という数字に変化がないのは、貯蓄や 不動産の取得と同時に取り崩しが行われているからに他なりません。 預貯金はその評価額は変わりませんが、不動産はその価値が下がっている ことを考えると、資産額全体は少なくなっているかもしれません。手元に データがないので証明はできません。あくまで推測です。
この個人資産には、その個人の借金のことは加味されていませんから純粋な 資産としては評価できません。住宅ローンなどを差し引くと個人資産の額は 大幅に少なくなると思われます。だからこの個人資産を数字として持ち出す ならば、貯蓄と借金のバランスをうまく保っている証拠として金融の流動性が 従来水準であることを持ち出さないと、この1400兆円自身の価値に 疑問を持たざるを得ません。流動性の意味は、きちんと借金を返済できて いるかどうかということです。お金の回り方が健全かどうかの目安です。
ですが、本当に国民の多くが生活に困っているのなら、この個人資産額 そのものが減少してもおかしくはありません。でなければ借金まみれの 1400兆円と言わざるを得ません。そのあたりの指標抜きにして資産額 だけを持ち出して議論するのは片手落ちと言えるでしょう。専門家ならば。
国の財政も同じことで、返せる見込みのある借金かどうかが問題なのです。 そして、借金が続けばいつかは国民へ跳ね返ってくることを覚悟しておく 必要があるわけです。国の借金は国民の借金と同じことですから。
経済の変化に関係無く個人の生活を同じにすることはできません。 国の借金が大きいということは、国民の生活が過度に守られているという ことも言えます。個人商店が潰れていくというのは、時代の流れというより 経済機能が健全に働いていると言う方がいいのでしょうね。潰れるべくして 潰れる。これを守る方がおかしいと。資本主義の原点です。自由と不平等。
こういう話を両親にしても、お前は冷たいヤツだと非難されるだけですから 言いませんが、オヤジが早く自覚してくれることを祈るばかりです。惨めに なる前に生活を変える。長年商売をやってきた人にとっては難しいですが、 強制的に止めさせることだけはしたくないので、頭が働いているうちに 早く諦めて欲しいと思う正月一発目の希望でした。
はい。今日は曇りのち晴れ。(筑後地方)
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