しむちゃんのつれづれ日記
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2003年11月23日(日) 片山知事の挑戦

今日のサンデープロジェクトで地方自治再生の第4弾として、第1弾に続いて
鳥取の片山知事のことが取り上げられました。

この片山知事は全国知事の中でも地方自治の最先端を走っている人で、縦割り
行政(つまり国との太い繋がり)を改善し、いかに地方自治を健全に独立して
運営していくかに力を注いでいます。

・事前の根回しの廃止(財務省と県財政課との議会前の調整を無くす。)
・一件審査(現場を実際に見て一件一件審査すること。知事の査定も有り。)
・議員からの口ききを文書化する
・不明瞭だった手当てを公開する

何を意味しているのかというと、地元選出の国会議員あるいは地元議員が国から
掴み上げた補助金・交付金を使わせて公共事業を促がしているということです。
議員が役人に圧力をかけて動かしているのです。根回しに追われて、現場を見て
決定をするプロセスを怠っていたことです。

だから、是は是、非は非であることをきちんとしていくことを宣言しています。
こういった当たり前のことがやられていないことが組織病だと言っています。
過去を引きずらない、そのためには政策転換も辞さないという強い信念のもとに
行なわれています。

民間企業もそうですが、より自己保身意識の強い役人にとっては、トップの意向が
自身の行動に強く反映されます。個人だけの行動ではできなかったことをトップが
守ってくれることで、本来の仕事を遂行できる環境を作ってくれるからです。

従来のやり方を変える場合には、変えることに対して従来のやり方でやってきた
人たちからの横やりが必ず入ります。それが国会議員であったり、県会議員で
あったり、地元の業界団体であったり、役所内の部課長や局長であったり様々。

ですから、そのような人たちからの圧力に屈しないためにトップは強く、そして
信頼できる人でなくてはなりません。処世術がうまいとかうまくないとか、そう
いったレベルの議論ではありません。余計な雑音を消せるかどうかという側面と
下の人間が安心して本来の業務を遂行できるかどうかです。


今回の話は、地方行政を正しく行うためのひとつの具体例です。
どこの自治体も同じことを適用すればいいというわけではありませんが、いずれに
しても、地方自治体内部における、そして国との繋がりにおいて存在する問題を
是正していこうとする方向性は間違っていませんから、その問題の所在を明らかに
できる環境を整えていくことが先決です。当事者は問題を問題と捉えていないか
捉えたくないと思いますからね。そのためには役所内部の横通しを良くしなければ
なりません。まさしくこれは縦割り行政からの脱却です。意識改革です。

仕事というのは、民間も行政も同じことで、作為の契機という人為的なところから
始まっていますので、そこに関わる人の意識が変わらなければ運用も変わりません。

片山知事はそんなところに切り口を見出しているわけで、これはスピードが早いか
遅いかを別にすれば、小泉首相も同じことを唱えているわけです。片山知事はその
スピードに不満があって政府に文句を言っているわけで、やっていることそのものを
否定しているわけではありません。そういう意味では、片山知事は小泉首相の支援者
とでも言えるでしょうか。地方が変わらなければ構造改革も達成されないですから。

国の構造改革のためには(住民も含めて)地方も変わらなくてはいけない。
こういった知事が日本全国にどんどん現れて欲しいもんです。

はい。今日は晴れときどき曇り。(東京地方)


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