| 2006年08月12日(土) |
損保不払い、さらに数万件の見通し |
損害保管会社の信用が根本的にぐら付いている。昨年の調査では損保各社で計約18万件の不払いが見つかったが、まだ公表されていない各社の自主調査などによると、再調査でも新たな不払いが数万件規模に膨らむ見通しになったのだ。 「損害保険会社で多数の保険金の不払いが発覚した問題で、金融庁は11日、新たな不払いが見つかるケースが後を絶たないため、損保各社に対して再調査を指示した。02年4月〜05年6月の約3年分の不払い件数について、9月末までに改めて報告を求める」(8月12日・朝日から)という。悪質な報告漏れなどが見つかれば、金融庁は行政処分も検討するというが、不払いそのものが悪質といわねばならない。
新聞の報道を箇条書きにすると以下の通りである、 1、損保ジャパンで約1300件、三井住友海上火災保険は約1万7000件の不払いがさらに発覚した 2、最大手の東京海上日動火災保険では、調査システムの不備で、調査対象とするべきだった契約を多数調べていなかったミスが発覚した。 3、あいおい損害保険も、特定の整備工場に事故車を入庫すると、定額の臨時費用を支払う特約で不払いが新たに見つかった 4、日本興亜損害保険も新たな不払いがあるとみられる。
ともかく、大手だけでも今回の再調査でそれぞれ数千〜1万件超の不払いを追加報告する見通しであるという。社会には欺瞞に満ちた組織が多くあるが、損保もその中に入る印象である。時間がないので過去の記述をそのまま引用できないが、7年ほど前日本経済新聞で日本の損保の実態に関する詳細な報道があった。その要点は保険料収入の75%が保管会社の経費として使われているという実態であった。契約者の還元するために積み建っているのはわずか25%なのである。この25%も不払いが大量にあるというからどうにもならない。
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