| 2006年08月10日(木) |
<労働経済白書>非正規雇用の増加548万人 |
非正規雇用が深刻的な問題になってきている。 厚生労働省は8月8日、06年版の「労働経済の分析」(労働経済白書)をまとめた。非正規雇用の増加が著しく、所得格差が拡大していると指摘。格差の固定化を防ぐために職業能力開発の充実など「新しい日本型雇用」の創造を掲げた。しかし、こんな抽象的な指摘は現在の問題の解決にはならない。
非正規雇用がどの程度深刻な問題なのかを数字で示そう。 96年 05年 正規雇用 3800万人 3333万人 467万人の減 非正規雇用 1043万人 1591万人 548万人の増 特に増えている若年者の非正規雇用が最も深刻であると思う。このことについて白書は、「低い所得水準にあり、子供がいる率も低い。少子化傾向をさらに促進する」と危機感を募らせつつも、「企業が長期的・継続的な視点で人材を採用、育成することが重要」とした。この程度の厚生労働省の作文では、上記の正規雇用467万人の減、非正規雇用548万人の増の実態を容認していると言わねばならない。このような深刻な傾向に対して、根本的な解決の希望を持てるような対策が何一つ出てこないのだ。政治家はこの問題にどう答えるのだ。
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