| 2006年02月22日(水) |
<人口動態統計>05年、2万人減少も 厚労省 |
癒しの森で「何が壊れて(何が)生まれるか」と題して書いたが、人口減で崩壊していく分野は多岐にわたると思う。人口減で何が壊れていくか・・・一番気の毒に思うのは、一定の集落・地域に人がいなくなって崩壊していくことであろう。その他にもさまざまな影響が惹起することであろうが、この壊れていくものへの観察力と行動が重要といえよう。 厚生労働省の人口動態統計によると、昨年1年間の日本人の人口減少が、推計より多くなることが明らかになった。「10月1日現在の総人口は1億2776万人で、昨年同期より2万人減少したことが判明」(産経から) となっている。以前書いたがこの人口減は、日本各地の人口が平均的に減少するのではない。この視点が最も重要であろう。
今回の人口減でも東京、神奈川、愛知、などは2.5%から4.2%に大きくアップしているのである。市町村別では、調査時の全国2217市町村のうち70%を超える1605市町村で減少。減少率が最も高かったのは市では北海道歌志内、夕張、三笠の三市で12.1%、町村では群馬県上野村の33.0%だった。1年で人口が12%〜33%も減少する地域は、まもなく無人になって崩壊するといっても過言ではないだろう。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 癒しの森926 2006年2月22日
何が壊れて生まれるか
新しい情報を受け入れない人がいる。過去の知識だけで生きようとする姿勢である。この傾向は熟年層に多い傾向があるが若い人にもこの傾向が強い人が実に多いと感じる。何が壊れるか・・戦後数多くの崩壊していった業種がある。戦前は人のいるところに、工場が建った。いわゆる町工場である。しかし、交通の便が良くなるのと平行してこれらの町工場は崩壊していった。昭和30年代にスーパーとコンビニの登場で、個人商店は崩壊していった。最近では格安に理髪店が登場している。ここでは低料金という秩序の崩壊なのである。
1997年1月18日に記憶に刻まれた「何が壊れて何が生まれるか」と題する日々の映像を書いた。ここで一部を引用したい。「今日の日報に遺言新時代というコラムがあった。漫画家の本宮ひろ志さんの社会を見る目が厳しい。『今はすごく面白い時代。幕末の反対で出来上がった社会の壊れ方が面白い。そしてどう再生していくか』と言っていた。社会の流れを見通す眼力が今ほど求められる時代はないと思う。・・・」さまざまな何かが壊れていくが、新たに生まれ出る社会のシステムもある。すなわち「何が壊れて何が生まれるか」という視点のない人は、社会の流れが全く分からない人といわねばならない。
・今の時 何が壊れて 生まれるか 見通す眼力 時代の先取り
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