『日々の映像』

2006年02月02日(木) 耐震基準の病棟僅か3分の1

 耐震基準の面で病院は安全だと思っていた。ところが震度6で安全な病院は3分の1しかないというから驚きだ。「全国の病院のうち、震度6程度で崩れない耐震基準に従って病棟などすべての建物を建設した病院は3分の1しかなく、耐震診断を受けたことがある病院も1割強にとどまることが、厚生労働省の実態調査で分かった」という。地震の時は医療拠点にならなければならない病院が、一緒に被災してしまうようではどうにもならない。日本という国は地震災害時に人命を守るという姿勢がいかにも貧弱といわなければならない。

 厚労省は「06年度から民間病院に耐震診断費用を補助する制度を創設する」という。今頃になってやっと病院の耐震化促進に本格的に取り組む方針というから更に驚きを隠せない。この調査の動機は新潟県中越地震で医療機関の被害が大きかったことを受けて全国で実施したものだ。その結果は以下の通りで唖然とする内容である。

1、すべての建物が基準に従い建設された病院  2494施設 27.5%   
2、一部の建物が基準に従って建てられた病院  2482施設 27.3%
3、全く基準に従って建てられていない病院    1209施設 13.3%
4、回答なしの病院(調査票を郵送に無回答)  2879施設 31.9% 
         病院の合計              9064施設 100%
 
 このページを読む読者は、どう思うだろう。このデータは人命軽視象徴のようだ。病院の選択は「耐震基準に従い建設された病院」と決めなければならない。病院で瓦礫の下敷きではどうにもならない。全く基準に従って建てられていない病院1209施設・不明の2879施設もあることを記憶しなければならない。
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癒しの森906                              2006年2月2日

          20年ぶりの知人Kさんを訪ねる

 私は28歳で結婚した。生活を始めた「牧野の莊」は6畳・4畳半に半畳の台所のみすぼらしいアパートでお風呂は共同であった。なにしろ私の給料が30000円台で、このアパートの家賃が5000円であった。このアパートに2年余り暮らした。この時代に知り合いその後15年余り交流があったKさんを訪ねる。突然の訪問であったが夫婦で大歓迎してくれた。「こんなに喜んでくれる親しい友人がここにいたのだ」と心が実に豊かになった。今日は私が作ったダイコンの「酢漬け」を持参した。Kさん夫婦は昔の私のイメージからして、とうてい料理をするなどは予想外のことのようで尽きない会話が続いた。生涯青春の会の話も出て4月から毎月参加したいとのこと。ともかく、人生の豊かさとは、歓迎してくれる友人・知人が多くいることではないだろうか。

 ・人生を 心豊かに 過ごせしは 親しき友の あるやなしやで





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石田ふたみ