『日々の映像』

2006年01月30日(月) ライブドアの命運(7) 驚くほどの経営モラルの欠如 

 連日のようにライブドアの報道が続いている。今日の主な目次を拾い出すと次の通りだ。
1、経営者や企業幹部のモラルの欠如
2、自社株売り粉飾資金 別組合通じ海外取引
3、「身内」会計士が監査 金融庁審査会、調査へ
 自社株を売り粉飾決算資金に当てる・・・これなどは最低の企業モラルである。手口はこうだ。「海外の証券会社を通じて自社株を売却させて現金化した。その売却代金で別の組合が株式交換の相手会社側からライブドアの新株を買い取った後、高値で売り抜けてライブドアに還流させ、決算を粉飾していた」(1月30日・朝日から)東京地検特捜部は、総額約90億円に上る粉飾決算の実態解明を進めているという。これらは詐欺行為の中にもはいると思う。

 読売新聞社はライブドアの証券取引法違反事件を受け、1月27日から29日にかけて緊急全国世論調査(電話方式)を実施した。 それによると、事件の原因を「経営者や企業幹部のモラルの欠如」と見る人が73%に達し、逮捕された前社長の堀江貴文容疑者らの倫理観や経営手法に、国民が厳しい目を向けていることが分かった。「人の心はお金で買える」との堀江容疑者の考えに「共感できない」人は計90%に達し、「共感できる」は計7%だった。ともかく「市場の番人」として証券取引等監視委員会の役割を十分に果たさなかったことが背景の大きな問題ではないだろうか。ライブドアが法律・制度の抜け穴を突いた株取引で急成長したことを受け、株式市場の規制や監視を強める必要があると思う人は71%に達している。
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癒しの森903                              2006年1月30日

               平等に訪れる死

 昔お世話になった知人を20年振りに訪ねる。今年で85歳になられる。前立腺ガンを抱えて、自分の最後をいかに飾るかを意識しているように感じられた。この人と会話していて1997年3月(10日)に書いた「平等に訪れる死」を思い出した。今日はこの日書いた内容を割愛して掲載したい。

「現代人は死を見つめない人が多いといわれる。しかし、平等に訪れる死に対して一定の見識を持つことは大切なことだと思う。3月9日の毎日新聞で「ゆらゆら心めぐり」と題して死の概念の紹介があった。

「・・・前世を信じることは来世の旅にも繋がる。『生まれ変わり』の思想は、宗教の枠を超え暮らしの中の『癒しの哲学』として広がり始めている。福島大学経済学部の飯田助教授の「生きがいの創造」(PHP研究所)が現在30万部のベストセラーになっている。『死』は決して恐ろしいものでなく、むしろこの世を終えて帰郷する安らぎの瞬間です。・・・患者が死の恐怖を持たず、家族同士の絆を強めながら自分自身を見失わずに最期の時を迎えるのはどうすればよいのか・・・ターミナルケアのあり方を探していた船戸院長が出会ったのが『生まれ変わり』の思想だった。・・・・」(趣旨のポイント部分を引用)
 誰にでも平等に訪れる死を考えるのが人として自然な姿といえまいか。
 
  ・おのが死に 思いを馳せる 今の時 残る命で 何をか残さん







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石田ふたみ