| 2006年01月29日(日) |
高齢者(65歳以上)の犯罪が急増 |
あまり気分の進まないテーマであるが、社会の傾向として記述しなければならない。 高齢者(65歳以上)の犯罪が急増しているという。「高齢者の犯罪が急増し、全検挙者数(交通事故を除く)に占める割合が、昨年は初めて1割を超えたことが警察庁の統計でわかった。91年から15年連続で増え続けている」という。このため法務省は来年度から高齢者犯罪の研究に乗り出す。北海道警はサンプル調査を始めた。調査の背景は将来への不安や収入の減少、孤独などが動機となっていないかなどを尋ねるとしている。高齢者の犯罪の要点は次の通りだ。 1、昨年の全検挙者数は38万6995人で、うち高齢者は4万2104人と10.9%を占める。 2、90年は全体の2.2%だったが、年々増加し05年は10.9%%になっていた。 3、全検挙者数は38万6995人で、うち高齢者は4万2104人と10.9%を占める 4、高齢者人口は約1.7倍に増えたが、検挙された高齢者は6.6倍になった。 この増加ぶりをどのように受けとめれば良いのだろう。 高齢者の殺人に目を向けてみよう。高齢者の殺人では配偶者が被害者になる比率が高いのだ。殺人事件全体で配偶者が被害者になる割合は17.9%だったが、高齢者に限ると31.9%になる。 1月29日の朝日新聞は窃盗に関する事例を多く報道していたが、ここでは一例を引用したい。「名古屋市のスーパーでは12月、食料品を万引きし、警備員を殴るなどしたとして無職の男(75)が強盗容疑で逮捕された。『年金の支給日まで2週間あるのに手持ちが4000円しかなくなってしまった』という。札幌市では、年金の受給資格がなく『生活費に困っていた』という独り暮らしの男(73)が4月、ひったくり容疑で逮捕された」日本は年金の受給資格がないと年金はゼロである。これが果たしてよいかどうかは疑問である。フランス方式で最低の年金制度があっても良いと思う。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 癒しの森902 2006年1月29日
ヌデレバ(33)母としての振る舞い
大阪国際女子マラソンは29日、大阪市の長居陸上競技場を発着点とするコースで行われ、アテネ五輪銀メダリストで世界歴代2位(2時間18分47秒)の記録を持つキャサリン・ヌデレバ(ケニア)が、優勝した。マラソンは心技体の集合体のスポーツといわれる。この意味で28日のキャサリン・ヌデレバ(33)の記事を興味深く読んだ。ヌデレバが夫マイナさんと結婚したのは1997年。その年に長女ジェーンちゃんが生まれた。フルマラソンに挑戦したのは、2年後のことだった。その後もほぼ1年に2度のレースを走り続け、2003年パリ世界選手権で金メダル、翌夏のアテネ五輪で銀メダルを獲得。世界一流ランナーの階段を駆け上った。 結婚と出産。ともに女性にとって大きな出来事で、苦労も多い。しかし、かえって集中力が増し、競技への情熱も膨らんだという。「最初からできないと思えば何もできない。逆に、できると思えば何でもできる」 といっているのだ。妊娠したときに、これまでの記録を塗り替えようとも思ったという。今回、まな娘は、ナイロビの自宅で吉報を待っている。「お互いにお互いのことを思うよう、ともに祈りを欠かさない」という。娘との“きずな”が、ランナー、ヌデレバに力を与えているようだ。日本の女子ランナーにとって キャサリン・ヌデレバの振る舞いそのものが教材のようだ。
・自分より 優れた人の 振る舞いを 見習う心が 明日を変えるか
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