『日々の映像』

2005年12月02日(金) 8200施設で石綿飛散の恐れ 5省調査

 本当の意味での健康は、なかなか維持することが難しい時代である。どんなに食事に気を使っても、野菜・果物を食べることによって、残留農薬で砒素が体内に蓄積する。最も有名な有害物質はカドミウムである。これも毛髪検査をすると、大半の人が25ppbの基準を超える汚染となっている。しかし、これらの汚染は10500円の検査料で把握することが出来、食事によってある程度体外に排出することが出来る。詳しくはここでは省略するが、カドミウムの排出にはビタミンB₁(ニンニクなど)ビタミンC(クレープフルーツなど)ビタミンE (アーモンドなど)を摂取すれば良いとされている。カドミウム、水銀、鉛、砒素、アルミニウム、などの体内汚染はまだまだ対策がある。
 
 これに対して石綿すなわちアスベストは、一端肺に入るとどうにもならないようだ。文部科学、厚生労働、総務、農水、環境の五省は11月29日、病院や学校などでアスベスト(石綿)が飛散する恐れのある所管施設が「全国で8200カ所余りに上る」と発表した。これでも未確認施設があり最終的に飛散する恐れのある施設は10000ヵ所を超えるのではないだろうか。文部省関係では、学校で741施設、学校給食の調理場743施設で飛散の恐れがあったと言うから困ったものである。厚生労働省関係では、病院は324施設で飛散の恐れがあり、中でも患者が日常利用する病室などで飛散の恐れがある病院は28施設もあったという。書き出せばきりがないが保育所や特養ホームなど社会福祉施設で同じ恐れがあるのは38施設もあったのだ。このアスベストが原因で肺の病気が発症した場合は治療方法がないのだ。呼吸が困難になって死に至るのだから、人の死に方としては最も凄惨である。一大公害病では死にたくないものである。
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癒しの森846                              2005年12月2日 

          尊敬している知人の来訪
 
 今日は日々の映像と癒しの森を愛読者であり、私が尊敬している知人の来訪があった。懇談は日々の映像(癒しの森を含む)の世界と、生涯青春の会の経過内容などであった。懇談の中で11月13日に書いた「女子高校生殺人:逮捕の少年、30分も包丁で攻撃」のことが話題になった。知人は私の文章を覚えていた「少々ばかにされただけで、包丁を持って30分も攻撃を続け・・・どう考えても異常行動といわねばならない。この少年は無遅刻無欠席で、成績も中の上だった。学校側から見ると、何の問題もない生徒だったという。何の問題もないと思われる生徒がある日突然異常行動を起こす。これがむしろ恐怖なのである」なぜこんなことが起るのだろう。

 結果がある以上は原因があるはずである。文部科学省の専門家会議の報告書では、「キレる」子供を作らないために(1)適切な「愛着」形成(2)生活リズムや食育(3)乳幼児教育との指摘はやや総論的である。もっと核心の迫る原因があるのではないだろうか。 この問題に対する私の印象はミネラル不足でないかと思う。人間の身体は、蛋白質、脂肪、糖分、ビタミンなどで成り立っているが、これは全体の96%の要素なのである。健康にとって残り4%の栄養素がミネラルなのである。現在は伝統的な日本食を中心の食生活をしていても、「身体の潤滑油」に例えられるミネラルが不足しがちなのが現実なのである。いわんや、若い人達が食べたいものだけを食べるような食生活をしていたら、身体のミネレルバランスが大幅に崩れているのではないだろうか。これが原因で異常行動を起こす若者が出るのではないかと思う。今はネットを活用すれば何でも知べられる時代である。真の健康のためにミネラルに関心を持つことを薦めたい。
  

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石田ふたみ