『日々の映像』

2005年11月11日(金) フランス暴動 (2) 不満のはけ口としての暴動?

 民衆の不満のはけ口としての暴動は、世界のあちこちで起きる。記憶に新しいのは、1992年、黒人男性に暴行したロス市警の白人警官が無罪評決を受けたことに黒人社会が反発、5日間の暴動が起った。死者55人、放火や略奪などによる被害は約10億ドル(1150億円)というスケールであった。中国での暴動が時折報道される。農村の土地強制収用・企業のリストラによるトラブルなど、暴動の直接的原因はさまざまであるが「昨年、全国で7万4000件発生し、10年前に比べ4倍に急増した。暴動参加者も延べ376万人と5倍に跳ね上がった」(11月9日・河北新報社説から)という。

 今回のフランスの暴動は世界注視の的である。フランス革命によって、「自由、平等、博愛」という近代国家の先駆を切った国だからである。このフランスが暴動の試練をどう克服するのだろう。暴動を拡大させた責任は行政の指導者にもあるようである。 内務相が暴動参加者を「社会のくず」と呼び騒乱の火に油を注いでしまったのだ。暴動が続く地域には北アフリカなどからのイスラム系移民の地域で他に比べ、失業や貧困、犯罪が深刻なのだ。「イスラム教徒というだけで、採用されない」「警察にしつこく職務質問される」。暴動はそんな積もり積もった若者たちの不満や敵意が一気に噴き出したという見方が多いようだ。

 だからと言って、暴動に訴えればイスラム教徒の社会的な地位ますます低下するだけである。今回の暴動はイスラム教徒の指導者にその責任の一端があると思う。世界は自由主義経済が席巻しているのである。この厳しくもある自由主義経済の国に住む国民としての教育をしなければならないのである。ここにイスラムの指導者が何の役割も果たしていないのだろう。
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癒しの森824                             2005年11月11日 

         Qちゃん東京国際女子マラソンに走る

 Qちゃんこと高橋尚子が調整を続けていた米国から10日帰ってきた。12月20日の東京国際女子マラソン出場のためである。アテネ五輪前の惨敗レースから2年ぶりの復帰戦に挑む高橋尚子。Qちゃんのフアンとしては、この日は一切のスケジュールを入れないで、スタートからテレビで応援しなければならない。

 高橋尚子は復活して再びマラソンの女王になることが出来るのか。高橋の帰国には約100人の報道陣が集まった。コメントを引用しよう。「走ることではなく、生きることに喜びを感じられるようになった」といつものスマイルも戻ってきたようだ。ともかく親子とまでいわれた小出義雄監督から独立して、初のフルマラソンだけに注目度は抜群だ。所属先のファイテンと4年6億円というビッグな契約を結んでいる。ファイテンでは、優勝の際の特別ボーナスを1億円用意しているという。話題度健在の高橋尚子の健闘を期待しよう。

  ・Qちゃんは 生きる自体が 喜びと ベールを脱ぐか 新たな女王へ 





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石田ふたみ