『日々の映像』

2005年10月29日(土) パキスタン地震の第6報:死者8万人超に迫る

 地震・津波の多発する地域は、これに対応した公共の建物・住居環境が必要だと思う。パキスタン北部では膨大な数の家屋が倒壊し、学校はすべて使用不能になって死者は8万人を超えるという。地震多発地域に西洋風の学校を建設したことが、悲劇の淵源となっている。子供の大半が瓦礫の下敷きになって死亡するなどは、地域の基本的な文化が問われる出来事といわねばならない。

 04年のスマトラ沖大地震で津波に襲われたインド沿岸部で、マングローブ林がある地域は被害が小さかったことが、デンマークや日本などの国際研究チームの調査で分かったという。「研究チームは04年12月から05年3月にかけて、インド洋に面したタミルナド州カダロールの海岸約21キロを現地調査。津波前後の衛星画像も精査した。この地域のマングローブ群生地には五つの村があり、一帯は最高約4.5メートルの津波に襲われたとみられる。このうち海側の二つは壊滅的な被害を受けた。一方、マングローブ林の後方に位置する三つの村にはほとんど被害がなかった」(10月28日・毎日から)
 
 パキスタン・インド北部は地震の多発地帯である。以前も書いたが、このような地域の建物はモンゴルのゲルが最適だと思う。この地域の住民がゲルのような建物に住んでいるのであれば、地震の死者は10分の1であったと思う。

 マングローブなどが密生している地域の96%は被害がほとんどなかったという事実は重要だと思う。自然との共生によって、巨大な津波の被害を免れるまぬがれることが出来るのだ。研究チームは100平方メートルに30本の樹木を植えると、津波の最大圧力を90%以上軽減できると推測しており、この正しさが現地調査で裏付けられたというのだ。
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癒しの森811                             2005年10月29日  

           第4回ミニセミナーを開く

 生涯青春の会の立場で20分余りのスピーチをする。内容は6月11日の発足の集いのスピーチ(癒しの森2005年6月11日に前文あり)に話した内容(A-4原稿2枚分)と重金属汚染(カドミウム・砒素・鉛・水銀・アルミニウム)の事例などであった。

 ここではアルミニウムの影響についてべるびぃ予防医学研究所の解説を引用しよう。「(アルミニウムは)アルツハイマー病や認知障害などの神経変性に関与しているのではないかと疑われている有害ミネラルです。一昔前、アルミニウム製の調理器具が話題になった事が有るが酸やアルカリなど金属を溶かすPHの強い食材を入れるのは感心しない。それよりも制酸剤などの胃薬、料理のふくらし粉、アルミ缶、歯磨き剤などの方が直接口にするので気にかかる」

 要は危険を指摘されているが、あらゆるところに使われているのだ。身体の蓄積が限度を超えると、胃腸障害・腎臓障害・アルツハイマー病や認知障害の原因になるとの推論は理解できる。このセミナーは定員を15名としていたが、12名〜13名がベストであることが分かる。信頼できるメンバー間の情報交換は楽しいものである。
  
   ・どうなるか 有害金属 6元素 アルミニウムが 痴呆に関与か





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石田ふたみ