『日々の映像』

2005年10月03日(月) トヨタは自己矛盾を説明せよ

 昨年10月に発生した新潟県中越地震の影響で不眠や腹痛を訴えるなど、臨床心理士ら専門家によるカウンセリングが必要と判断された小中学生が、地震直後と現在もほぼ同数であることが、同県教委などのアンケート調査で分かったという。「今月実施した調査では1150人を数え、昨年11月のカウンセリング実施者1214人にほぼ並んだ。被災地の子供たちが受けた心の傷が1年近く経過しても、癒やされていないことが改めて浮き彫りになった」(9月29日・毎日から)というから大変なものだ。

 ここで何回も書いて来たが、日本はどんな自然災害に遭遇しても庶民が受け取るのは見舞金程度で、生活の再建ができない人達が続出するのである。総てが自己責任だという国家理念も理解できるが、自然災害に対してはもっと救済のシステムを確率すべきである。行政のシステム同様に日本の大企業も、自然災害にあった庶民に対して、援助の手をさし出すことがない。中越地震以降、日本の大企業が義援金などの援助の手をさし出すかどうか、ニュースを注意深く見ていたが、私が掌握した範囲では皆無であった。
 
 ところがどうだろう。トヨタ自動車は9月28日、米南部を直撃したハリケーンの被災者支援を目的とした義援金額が「グループ全体で750万ドル(約8億5000万円)を超えた」(共同通信から)と発表している。日本人の地震災害には何の動きもなく、アメリカの災害であると義援金を出す・・・トヨタはこの自己矛盾を説明せよ!日本人はどうでもよく、米国人が大事とでも言うのか!
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癒しの森785                              2005年10月3日
       
       イチロー5年連続200安打 米大リーグ史上5人目

 イチローがまた偉業というべき記録を達成した米大リーグ史上5人目となる5年連続でのシーズン200安打の達成である。イチローは1年目の2001年から安打を242、208、212、262と記録。今季は5試合連続無安打の“スランプ”にも見舞われたが、見事な200安打の達成である。以前書いたことがあるが、イチローには哲人の風格がある。昨日の続きのようであるが、賛嘆の文化が行き渡っている米国が住みよく、日本に帰ってこないかと心配する。

 5年連続200安打がいかに凄いことかはアメリカの近代野球の記録が物語る。1900年以降実に5年連続200安打はイチローで僅か5人目なのである。100年を超える歴史を持つ大リーグでも5年連続200安打は至難の業なのだ。イチローは今年も大リーグの歴史にその名を刻んだ。

    ・今年も その名を刻む イチローの 5年連続 200の安打



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石田ふたみ