『日々の映像』

2003年07月03日(木) 水道メーター談合また強制捜査

 水道メーター談合でメーカー25社34人が刑事告発されたのは、1997年2月15日のことであった。日々の映像を書き始めて、初めて大きな事件を書いたので良く覚えていた。都が発注する約80万個(全国で約500万個)の水道メーターに群がる企業の談合であった。ここでは、13ミリのメーター価額の推移を見てみよう。

   1996年    4070円  
   1997年    1600円
   1999年前半  1260円
   1999年後半  2640円
   2000年    2430円

 同じメーターが、1996年には4000円余りで落札されていたのだ。そして1997年に告発されると、なんとその後の落札価額は1600円〜1260円と3分の1余りに下落する。

 今回の逮捕は、1260円から2倍強の2640円に引き上げるための談合が逮捕劇の背景なのだ。

 水道メーターは、計量法によって8年ごとに取り替えることを義務付けている。いったい8年と決めたのは何時のことだ。これほど単純な部品が8年少々でダメになるなどは、今の技術では考えられない。全世帯のメーターを8年で取替えるのだから、全国で毎年500万個余りのメーターが必要になってくる。こんな無駄をしている国が世界にあるのか。(余録)

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石田ふたみ