MOTOYANの日々題
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2021年09月29日(水) コールドゲーム考

44-0、25-0、21-1、19-0。この数字はあるスポーツ競技の試合結果だ。ラグビーのようだが、1点はない。水球、ハンドボールならあるかな?と想像するがこれは野球の試合結果が正解である。
秋の高校野球県大会の1回戦26試合が終わって18試合がコールドゲームとなり、9回までゲームができていない。規則では、5回10点差以上、7回7点差以上となっている。冒頭の試合結果は5回コールドのものである。甲子園ではコールドゲームはない。
そもそもコールドゲームは、大会を運営する側が便宜的に決めているわけでゲーム時間が長くなることに配慮したものだろう。5回までに10点差がついたということはその後の4回で10点差を逆転するする可能性もあり、時間制で行うサッカーやラグビーなどと野球は同じではない。最終回の2アウトからでも大量得点できる。野球でゲームが動くのは初回と7回以降であり、序盤にどれだけ失点を防ぐかがカギとなる。
遠くの離島から多くの時間と旅費をかけてやってきて5回コールドで終わるととても効率が悪い。1時間弱の試合時間、全員が2打席回ってこない、ベンチからのサインはひとつも出せない、終われば悔しさよりも情けなさ、やる気までそがれるなど負の遺産しか残らない。それでも何とか気を取り直して次の大会も参加する。これが高校野球であり、スポーツなのかもしれない。
今年は、コロナの影響で大会までに地区大会や練習試合がほとんどできていない。新チームになってゲーム感覚も養われていないし、発展途上のチーム状況に違いない。試合の様子を見ると四死球を連発して大量失点するゲームは少なく、安打を多く打たれて失点している。とりあえずストライクのとれる投手がストライクゾーンへの出し入れや四隅を狙って投げられていないということだろう。
明日から2回戦に入る。1回戦不戦勝のチームも登場するので大量失点するチームはまだ出てくる。「相手に失礼」という大義名分で手抜きをしてくれないのが高校野球だと聞く。対戦相手に関係なく通常通りの作戦で攻撃するチーム、「どの試合でも打てますか?盗塁できますか?」が理解できているチームは強い。5回コールド10-0が理想的なコールドゲームとみている。
岸田新総裁が誕生した。開成高校出身で在学中は野球部で二塁手だったそうだ。超進学校の開成高校は、勝つ野球を研究していてコールド負けするほど弱くはないのは有名な話だ。ぜひ変わり映えのする安定の自民党を見せてほしい。次から次へと虎視眈々とその座を狙う人は多い。コールド負けだけは勘弁だ。


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