MOTOYANの日々題
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2021年09月17日(金) グリーン上で水平器

水平器という工具がある。ものづくりで地面と平行になっているかを確かめるためのもので構造的には水の中に気泡を入れてあり、測定器をおいた時にその気泡が中心にあれば地面に水平ということになる。本格的なものもあれば、簡易的に例えばメジャーについていたりもする。
机とか椅子などを自作するときには、盤面や座面が地面と平行でないと都合が悪い。家などの大きな建造物でも重要なことだ。家も築年数を重ねるごとに傾いてくるらしい。フローリングにボールを置くといつも同じ方向に転がっていくなら傾いてきていると判断できる。人が寝ていて自然と同じ方向に転がるまではいかないが地盤のずれや基礎部分の劣化、シロアリ被害などで起こるそうだ。
また、水平器は水はけを必要な場所などでは、勾配をつけるためにも使われる。気泡を下げたい方向の逆へ動かしながら、たとえば1メモリが50分の1の勾配などと決められている。
土地の勾配を知りたいために、遠くから眺める、両足立ちして左右の足で感じる、反対側から眺める、付き人に聞く、他人の結果を参考にするなどいろんな手段を用いて必死になる場面がある。ゴルフのグリーン上の話だ。
若くて目の良いころは、一目で勾配も芝の目も読めていた。ところが老眼とともに乱視が入るとなかなか見えてこない。のぼりと思って強めにパットするとカップまでの距離の倍以上先まで転がることがある。実は下りだったのだ。
グリーン上のボールの位置にマークをするためにグリーンマーカーを置くのだが、水平器付きのマーカーが売られている。少なくともボールがある場所が、上りか下りか左下がりか右下がりかは、わかりそうだ。それがわかれば、5くらいスコアが上がりそうだ。試してみる価値はありそうだが、肝心なことは、ボールからカップまでの傾斜具合だ。水平器付きのゴルフクラブがあってもよさそうなのだが、途中を水平器で測定するのはルール違反だそうだ。ゴルフで最も難しいのは1m以内のパットであることは間違いない。


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