MOTOYANの日々題
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2021年09月04日(土) 網戸のツクツクボウシ

夕方になってテレビをのんびりとみていたら、いきなり家の中で大きな音が鳴り響いた。窓を開けていたからそこからセミが入ってきて鳴きだしたと想像した。
音のする方に近づくと。網戸の外側にツクツクボウシが留まり鳴き始めたのだった。
夏の終わりから初秋にかけての夕方にツクツクボウシが鳴くと子供のころは夏休みが終わる合図だった。休みの前半はアブラゼミがうるさいほど鳴き、時々クマゼミが聞こえてくる新鮮さがあってツクツクボウシに変わっていくのが夏休みだった。
セミはカメムシ目の昆虫で日本では全国に分布する夏を代表する虫だ。外国から訪れた人たちが鳴き声を聞いて耳鳴りが起きているほど気になる音だというが、日本人は慣れているのでそれほど気にならない。
クマゼミの増加は地球温暖化のためといわれるが、昔はクマゼミを捕獲するとヒーロー扱いだったほど大型で珍しいセミだった。
ヒグラシは南九州では標高が高い所でしか見かけないので本州で普通に聞こえるので感動したこともあった。
ニイニイゼミは桜の木に停まって鳴くセミの印象がある。羽がまだら模様で小さいので声はするけど見つけにくいセミだ。
ミンミンゼミはクマゼミと生態が似ているので棲み分けをしているといわれている。
セミの鳴き声は夏の風物詩といわれているが、北海道や青森ではセミが多くないので風物詩といわれるほど鳴き声は聞こえないという。
「閑さや岩にしみ入る蝉の声」のセミは、7月上旬の句だからアブラゼミ説からニイニイゼミ説に結論づけられたとか。
セミの声が消えたら本格的に秋がやって来る。


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