MOTOYANの日々題
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昼下がりに昔ながらの純喫茶に近いカフェに出かけた。明るい店内は午後のコーヒーを楽しむ人達が集まったような感じで年齢層はそこそこ高い。 コーヒーが飲めるようになったのは、高校を卒業してからの喫茶店通いの頃だった。子供から大人へ近づいていくプロセスの一つでもあった。ほぼ全員がタバコを吸いながらコーヒーを飲んでいてこの関係は切っても切れないものだった。周囲に当然のようにタバコの煙が漂っている時代だったのでけむたいとか思うこともなく、カッコつけで茶店に出入りしていた。今と違ってスタバやタリーズのようなカフェはなく、いたるところに喫茶店があり、24時間営業やうたごえ喫茶なる客が歌を歌いながらのお店もあった。これが発展してカラオケルームになった。 だから、昭和40年代生まれまでの人は、喫茶店になじみが深い。1杯のコーヒーで2時間以上居座り、友人とだべる日々の連続だった。たぶんコーヒーの値段は今の半額くらいだったと思うが、貧乏大学生が多い中での生活習慣で食事は抜いてもコーヒーは飲むというお金の使い方をしていたのではないだろうか。喫茶店で語り合ったことが将来に生かされているとは思えないが、今思えば青春時代の大きな財産だったような気がする。 久しぶりの喫茶店で友人と語り、元気をもらった。時代柄、タバコの煙がない快適な空間で1杯のアメリカンコーヒーが若いころの思い出と明日への希望を与えてくれるという(少し大げさかもしれないが)人生でのし好品の大切さをしみじみと感じた。 サンドウィッチセットがお勧めとのことで次回への楽しみがまた一つ増えた。
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