MOTOYANの日々題
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2021年03月02日(火) うきはのトマト

地方自治体の中でひらがな表記の市町村がある。県庁所在地である「さいたま市」を筆頭に22の市がある。ほとんどが平成の大合併で市町村の統合により新しくできた市である。漢字1文字を含む表記の市もいくつかある。
九州には、福岡に「みやま」「うきは」宮崎に「えびの」沖縄に「うるま」鹿児島に「南さつま」「いちき串木野」と漢字を含むひらがな表記の市がある。
歴史的に古いのが宮崎県えびの市でススキがえび色に染まることが由来らしく、えびの高原のように「えびの〇〇」と表記されていて漢字は見かけない。
沖縄県うるま市は「珊瑚の島」という意味の沖縄の雅称が由来している。
鹿児島県の南さつま市は同県にさつま町が存在するため南を頭につけたという私の本籍地。いちき串木野市は、串木野市と市来町が合併して両者が名称を譲らずに苦肉の策で名付けられた。7文字もあり書くのは大変だろうし、原付バイクのナンバープレートにスペース的に入るのか心配になる名称だ。
福岡県のみやま市は山門郡と三池郡が合併してその頭の文字をとってとても分かりやすい。うきは市は旧浮羽郡が昇格して名付けられてこれもシンプルだ。
うきは市は福岡県南東部にあり、歴史的に九州の中心地だった大分県日田市と接している。筑後川の流域で土壌が果物や野菜を生産するのに適しているため、ぶどう、イチゴ、柿、梨、桃などの生産地として有名だ。そのうきは市の「桃太郎トマト」を多量に頂いた。博多桃太郎トマトとしてほとんど関東へ出荷するらしいが、形が悪くて商品として出せない個体だが、味は良いとのことで3日ほどおいて熟すのを待っていた。ピンク系の色が特徴だそうだが、赤くなったのをスライスする間もなく、かぶりついたら、甘くてほとんどフルーツだった。
トマト嫌いの人は多いが、このトマトを食べるとトマトへの概念が変わりそうなほどの味覚だった。トロっとした種の部分が少ないし、果肉がただただ甘い。酸っぱさは全くない。
いろんな農産物の品種改良が行われているが、トマトはその最優秀代表ではないだろうか。土は全く使わず、コンピュータで完全管理されたハウス内で育てられているそうだ。それはまるでトマト工場だという。


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