MOTOYANの日々題
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2020年11月17日(火) 駅伝の常連校

12月に行われる全国高校駅伝に参加する学校が、発表された。各県の予選で優勝した男女47校だ。男子は71回目、女子は32回目の開催となる。校名の一覧と〇〇年連続○○回目出場回数が記されていた。駅伝という特殊性なのか、驚くほどの連続出場と出場回数が多く見られた。
男子の連続記録では、43年連続の倉敷、28年連続の西京、26年の一関学園などで出場回数では、小林57回、鹿児島実51回、世羅50回という「常連校」が名を連ねていた。
女子でも32年連続32回目と一度も欠かさず皆勤賞の立命館宇治と山田(高知)に続いて多くの学校が常連校となっている。
多くの駅伝大会で起きている一人の走者がアクシデントで襷をつなげなかったら失格となるデリケートな競技だ。予選でも車にぶつかって負傷した選手が出て、そこでチームのレースは終わり、ということもあった。連続出場するためには、記録の向上と選手の体調管理や安全管理に留意しなければならない。ストイックさが求められ、そのような選手が多いのも駅伝の特徴だ。
常連に混ざって新顔も見えた。学校が強化指定部活動として選手を集めて台頭した学校がほとんどだろうが、強豪校の陰に隠れて2位常連校が勝ち上がってきたケースもありそうだ。
智辯和歌山が男子は2年連続回目、女子は初出場でアベック出場となっている。野球で超有名な学校で、普通科の進学クラスとほぼ野球部員のスポーツクラスがあり、部活動は野球と少林寺だけという特殊な学校が、駅伝を始めたに違いない。校名を胸に書いて走れば、テレビ中継で学校の宣伝になるのは間違いない。青山学院大学の知名度も駅伝で上がったといっても過言ではない。
しかし、長距離走に秀でた中学生を複数人集めて2年余りでそれまでの常連校を超えることは容易ではない。高校の優秀な選手が、箱根駅伝を夢見て関東学連の大学に進学するのを止めさせるほどのパワーと魅力が勧誘に必要なのと同じくらいのスカウト力が必要だろう。


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