MOTOYANの日々題
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2020年11月09日(月) バク転

テレビのバラエティー番組でバック転に挑戦という企画をやっていた。芸人さんたちが4泊5日の合宿をして練習して全員が連続してできるまで終わらないという内容だった。最後は4人が続けて何とか成功したが、途中の練習がとても面白かった。
後方倒立回転飛びは、昔からあこがれの技でジャニーズの連中もほとんでできるし、学校でのマット運動の花形種目だった。これができると一躍ヒーローになるので中2の思春期の頃、いろんな場所でいろんなやり方で特訓をしていた。
昔はセフティーマットなど普通はなかったので砂場が中心で海辺や河辺の柔らかい砂の上や布団の上、わらの上など柔らかい場所を求めてやっていた。休み時間は、できるようになった者が教室の後ろの床の上で披露していた。
布団の上が自分の練習場だったが、親から注意されることもなく、けがもしないでできるようになった。
技術的にはそれほど難しい技ではなく、少しのジャンプ力と体を空中で反る姿勢を取り、ひじを曲げず地面に着手し、腕で床を強く押してはねる技術と後ろに飛び跳ねて回転するという非日常的な動作に対する恐怖心を除く勇気があれば、膝を伸ばして立ち上がる前方倒立回転飛びより優しい。ある大学ではバク転の100m走があるくらいに連続してできる。前転飛びの連続はできにくい。
人に教えることで何が一番得意かと聞かれると「バク転」と言えそうなほど教えていて楽しい技だ。100人以上に伝授してきたのではないだろうか。「人として生まれてきたからには、人ができることはできるようになろう」の魔法の言葉で勇気を出させることが楽しいしできたときの喜ぶ様子を見るととてもやりがいがある。
死ぬまでにやってみたい人、かっこいいと思われたい人などバク転をできるようになりたい人は多いだろう。ここ10年ほど自分ではやっていない。今でもできるとは思うが加齢による諸器官の衰えで命取りになりそうだから、最後の最期までとっておきたいものの一つにしよう。


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