MOTOYANの日々題
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2020年11月06日(金) 与論献奉

世界でも日本でもコロナが三度目の大流行の兆しが見える。三回表がやって来た。しばらくなかった与論島で二度目のクラスターが発生して患者が急増している。
与論島は鹿児島県の最南端で沖縄に近い島、人口5千人で観光客が年に6万人ほど訪れる観光地だ。与論島に行くには鹿児島か那覇から飛行機か船で行くしかない。沖縄から近いので多くは那覇から入ってくる。那覇空港は全国に多くの路線を持ちハブ空港化をめざしているほどだからそこから近い観光地には、人も流行も多く入ってくる。
与論島には、古くから「与論献奉」というしきたりがある。お客さんを歓迎するためのものだが、中身は宴会の時間中ずっと同じ盃で回し飲みをするというやり方でほぼ全員が河島英五の「酒と泪と男と女」状態で酔いつぶれてしまうらしい。公務員でも教員でも与論島に転勤になれば毎日が天国か地獄かということになると言い伝えがあるほどだ。大きな盃の底に穴が開いていて、そこを手の指で押さえて栓をしていないとお酒が漏れるので飲み干すまでは盃を下ろせないとかホントかウソかわからないような話も聞いたことがある。
健康を案じて町議会で与論献奉をやめようと議題になったようだが、伝統文化ということで存続している。
島民も客も隔てなく回し飲みをするから、コロナの伝染力も最強だ。今日も12名の感染が発表された。接待を伴うラウンジがクラスターということで感染していた観光客から広まった可能性が高いだろう。
さすがに今後は、この伝統文化は学生のイッキ飲みと同じようになくなるのではと思う。無くなってから遊びに訪れたい島でもある。


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