MOTOYANの日々題
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2020年09月07日(月) 台風避難記

人生で初めての「避難」を体験してみた。発生する前から騒がれていた台風10号が、直撃しそうだったので4日前にホテルを予約した。
自分の安全を守ることもあったが、車を屋根付きの駐車場に置くついでにという感覚だった。
午後2時過ぎに駐車場に入ったが、5階建ての千台ほど入るのにすでに満車状態に近く、空いているのは風通しの良いところと屋上と1階だけでもう少し遅れると屋上になるところだった。宿泊者以外は24時間1400円と割と高いのに傷付いて修理するより安くつくし、安心を求めて多くの車が集まっていた。
チェックインしてみると明らかに避難してきたという人が多く、大型のクーラーボックスを持ち込む家族連れや若いカップル、老夫婦などロビーは混雑していた。
8階建ての7階に部屋を割り当てられて、まったりと買い込んできた新ジャンル飲料や缶入りハイボールを飲みながら、男女のプロゴルフ中継を見て地元リゾート気分に浸った。少しずつ風雨が強くなってきたが、部屋の窓から下界の様子を眺めていた。眼下には運休しているJRの線路、少し上にはイルミネーション付きの観覧車が見えて最高の眺めだった。
いよいよピークを迎えると、頑丈な建物なのに風で建物が揺れることを知った。木造の家なら当たり前に揺れるけどコンクリートでも地震の震度1くらいの揺れを感じた。港の岸壁に停泊中の大型フェリーの揺れ具合に近い。
酔いも回り、揺れも収まり夜半過ぎには、眠りについた。
もし、自宅にいたら多くの心配でドキドキ・ハラハラで眠れないと思う。何か起きても暴風雨下では何もできないし動くと危ない。収まるまで待たなければならないので自宅にいてもいなくてもいいわけだ。
朝はゆっくりと起きたが、空は晴れ間も見えて風もなくなっていた。チェックアウトして駐車場に行くと半分ほどの車はすでに出庫していた。宿泊特権の割引料金を支払って自宅へ戻った。
庭木の葉が落ちているのと、窓サッシからの雨水の吹込みがあったが大事に至らず安心した。事前の対策をしっかりしてホテルに避難するのも十分にありだと思った。
観覧車は、一日中回り続けているという事実と建築中の高層ビル屋上クレーンは、風向きに応じて自動で動いてもともに風を受けないようになっているという新発見もあった。


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