MOTOYANの日々題
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2020年08月11日(火) 白スパイクの出現

昨日から甲子園球場で「甲子園高校野球交流試合」が始まった。春のセンバツに出場予定の32校が1試合のみの交流戦を行うもので、いつもの夏とは違う甲子園がテレビでも中継されている。トーナメントではないので勝ち負けは関係ないが、勝って涙、負けて涙のシーンもみられた。甲子園の土の持ち帰りは禁止だそうだ。
テレビでみていて違和感があるのが、空席の観客席と選手たちの足元だ。コロナの影響でほぼ無観客試合が行われて応援もない。足元は昨年までの黒が白に変わっている。今年から許可された「白スパイク」を履いてのプレーだ。高校野球に詳しい人ならチーム内で紅白戦をやっているように見えるだろう。
数年前から熱中症対策で白スパイクは検討されてきた。黒と白では熱の伝わり方が大幅に違うので足の温度への影響が大きいという研究結果をもとに黒から白へ転換させようというものだ。野球の用具等に関する規則は、結構厳しくて個人の自由度はほぼない。特に高校野球はそこまで規制する?と思えるほど細かい。高校野球は教育の一環であり、商用化してはならないという原則がそうさせているのだろう。
球児たちは、規則ギリギリの範囲内でおしゃれを楽しんでいるように見える。ユニフォームの色や縦縞、襟やボタンのデザインなどかなり個性がみてとれる。やりすぎると規制がかかるのでメーカーもいろいろと工夫をしている。
例えば、白スパイクの表面は白一色だが、裏は汚れを目立たなくさせるために5割の範囲で黒、金、銀が許される。表と裏の境目の部分で個性が出せる。グローブ以外は本来チーム全員が同じものを使用するというルールだが、白スパイクと黒スパイクの混在を2年間は認めるとのことで、無観客試合だから実際にみてはいないのだが地方大会では、混ざっているのではないだろうか。
高校野球人口の減少が続く中でユニフォームのツートンカラーの許可などプレーに差支えのない「色使い」の多様化がおしゃれ好きな若者たちを野球に引き付ける方策とも思えるし、派手な色の禁止という色に対する差別をなくしてもらいたいと思っている。


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