MOTOYANの日々題
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2020年05月27日(水) 先用後利

「えっちゅどん」が来やった。紙風船がもらえる。走ってお出迎え。
子供のころに定期的に巡回してくる、富山の薬売りのおじさんのことです。
今日放送のNHK歴史秘話ヒストリアでとり上げられていた。300年前から続いている配置薬システムで全国展開されている。
薩摩との関係は特別だったことも初めて知った。財政破綻状態だった薩摩藩が巧妙に越中の薬売りと結託して中国との貿易で重要な品である昆布を取り扱い、財政を回復して明治維新に大きな影響を与えた。
その越中の薬売りの基本が「先用後利」で品物を置いて使った分だけの料金を支払うという。「病を治すことが先で利は後でよい」という顧客との信頼関係の上に成り立つ商法に違いない。
信頼関係を構築するためには、サービスが必要で子供がいると紙風船を配り、農家には富山のコメの種もみを配り、知恵とまごころを尽くすことでした。北陸人のもつ勤勉で実直さが功を奏して現在に至っている。
ファッション通販ZOZOTOWNは、「ツケ払いできます」とほしい品はすぐ手に入れて支払いは後でというクレジットカードのようなシステムを作っている。消費者に信頼されているZOZOだからできることかもしれないが、この信頼を得るまでには相当な先行投資が行われたことだろう。
昔はツケ払いとか当たり前だったらしいが、これからお金も信頼も「先用後利」がますます重要な時代になっている。


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