MOTOYANの日々題
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2016年01月15日(金) マイナス円から80円に

カレー屋のカツカレー用ビーフカツ製造過程で機械のプラスチック製部品が混入した疑いで廃棄処分にしたはずの製品が、スーパーで1枚80円で販売されていることが判明した。

廃棄すべき食品が出回ることは、先進国ではありえないことで論外なことだ。警察の捜査は進行中だが、いろいろな事実が判明してきた。注目したのはその価格の流れについてである。

廃棄すべき品だから元来0円、廃棄してもらうので手間賃を支払われるだろうからカツ1枚あたりはマイナス円で捨てるだけでも利益があった。廃棄業者は、1枚33円で最初の卸売業者に販売、次の卸売業者に50円、次の食品会社へ55円、次の食品会社へ65円で流れ、(この頃には廃棄すべき食品ではなく、れっきとした正規の食品に変わっている)そして小売店は80円で何も知らない消費者へ、というチャートが示された。

仲介する業者の多いこととそのたびに価格にマージンが上乗せされる経過に、生産者直結の販売や卸業者の少ない商売が、どれだけ安く販売できるかの理解できた事件だった。


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