MOTOYANの日々題
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2001年11月24日(土) 漂着物楽会

 NHKのニュースで「漂着物学会の設立」が放送された。昨年の学校保健学会でビーチコーミングと出会った。学会の講演で古賀市歴史資料館の館長、石井忠先生の話を聞いて「海から流れ着いた物」に興味を持った。

 今年の冬は吹上浜に数回この目的で出かけ、貝殻、やしの実や外国製のライター・ポリ容器など拾ってきた。夏は、海岸がきれい?だから、冬のほうがいいらしい。この冬も出かけるつもりだ。宝物探しのようなスリルとロマンがあってなかなか楽しいものだ。

 漂着物学会は、高知県の大方町で設立され、石井先生が初代学会長に就任した。全国を持ち回りで開かれるようだから、吹上浜でも近いうちに開催されると思う。石井先生は「学会」ではなく「楽会」にしたいと言われている。やってみて初めてわかる楽しさを十分にご存知だからこその提案だ。もう30年以上も玄海灘の海岸を中心に行っていて、収穫?も倉庫いっぱいらしい。

 赤道直下に生息するオウム貝の殻が珍品として流れ着くことがある。オウム貝に関しては鹿児島は奇跡的なエピソードを持っている。30年程前、生きたオウム貝が、指宿沖の定置網にかかった。漁師さんも見たことのなかった貝で市場に出せば高く売れるのではと思った。ところがそれをみた専門家が「フィリピン沖から生きたまま漂流するオウム貝なんて奇跡だ!」ということで今は無き「与次郎マリンパーク」の水槽で飼育されていたが、まもなく死んでしまった。

 こんな大発見が漂着物には潜んでいる。鹿児島大学の藤枝先生は、学会設立に際してこのように書かれている。
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 ビーチコーミングとは、手に入れたいものを探して回るのではなく、その時々の出合いを楽しむものである。これは古本屋での本との出合いに似ている。例えば新刊書店の本たちは、「気に入らなかったらいいのよ」とばかりにきれいな姿でつんとお澄ましして並んでる。一方、古本屋ではどうだろうか。新たな主人との出合いをずっとずっと待っていた本たちは、私との出合いを求め、重ねられた本と本との隙間から飛び出してくる。私はいつもそんな本を見つけては手を伸ばし、ニッコリするのである。浜を歩いて手にとる漂着物も同じである。遠くから声をかけて来るものもいれば、砂に埋もれながら「あいたた、見つかっちゃった」とかくれんぼを楽しんでいるのもいる。浜の上でも、お互い出合いを待っている。どちらも手の中で少し温かい。お互いうれしいのである。浜には有形無形の物が流れ着き、流れ出す。
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