未完のため今まで単行本化されていなかった『5愛のルール』が ついに文庫本になりました。集英社漫画文庫。8月8日発売。 文庫のあとがきには著者自身による、この漫画が未完である理由と 書かれなかった続編のあらすじがあります。 未完の理由は、「掲載誌(りぼん)の対象年齢にお話が合わなかったこと」だそうです。 たったそれだけのことで連載を打ち切るなんて、当時の編集部も見る目がないなあ。 連載当時、ものすごく楽しみにして読んだ記憶があるので。 でも、連載を中断して『こいきな奴ら』を描かせたくなる気持ちもわからないでもない。 その軌道修正がなかったら、一条さんはシリアス路線に行きっぱなしになっていたかもしれないし。
描かれなかった続編のあらすじは、聞いてみればなんとなくありきたり。 でも、カメラマンの立原さんの活躍をもっとみたかったかなあと思います。 広告代理店という舞台も、主人公のキャラクターもお話もあまりにも早すぎた・・・ という作品でした。
ちなみに私はこの作品の雑誌の切抜きを後生大事に保存していたので、 文庫化はうれしいような、悲しいような気持ちです。
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