『秘密』の単行本を買った勢いで、今発売中の『メロディ』に載った 最新作を立ち読みしてきました。 うーん・・・・・言いたいことがいろいろある。
単行本に入っている第二作と主な登場人物は同じ。 話はますます内臓がビジュアルで出てきて、オカルトまで混ざって その向きが苦手な方にはおすすめできません。 思いがけない贈り物というのは、すでに『サイコ』で経験済みなので衝撃度は低い。 しかし本作で初めてこれを見た人にとってはインパクトが強いんじゃないだろうか。 (私の場合、『サイコ』が初めてだったが、他の映画とか小説にもそういう描写があるかもしれない) いろいろな経験をつんだ大人が読むぶんにはかまわないが、 子供達がこれを読むのはどうかと思う。それこそ、イメージがこびりついて 離れないんじゃないか?そうまでして、表現したい内容を含む作品には思えない。
私の考え方は保守的かもしれないが、守るべき一線は簡単に越えない方がいいと思っている。 清水さんは少女まんがの絵柄で、少女漫画のノリのまま、簡単に境界を越えてしまった。 そしてその上に乗っているストーリーはごくありふれた片思いのお話だったりする。
この作品のすぐ近くに『ハムスターの研究レポート』が載っている事に 編集の無神経さを感じる。ハム研を追ってこの雑誌にやってきた子供達が この絵を目にする可能性は考えないのかな。
実は、『サイコ』の死体を見たときに、衝撃を受けながらも、心惹かれるものがあった。 それは、清水さんもそうだったんだろう。きっとほかにもたくさんそういう人がいただろう。 そのことを、まるで冗談のように、表明してもいいものだろうか? そうやって、本当はいけないけれど、惹かれるということを日常レベルに ひきずりおろして本当にいいんだろうか?
何をどう思おうと、個人の自由だし、表現を規制することはできないけれど そういうものを出す場所は選んだ方がいい・・・・ それとも『メロディ』を少女まんが誌だと思っていた私が違っているのかしら。
ああ、『ハンニバル』の最後の晩餐も影響してるのかしらん。
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