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漫画関連ファイル


2001年06月26日(火)
『竹宮惠子のマンガ教室』

まんがの描き方を長いキャリアと豊富な経験をもとに解説した本。
ひとつひとつがおもしろいし、漫画を描く人の参考になると思うのだけれど
どうして素直に楽しめないのかな?というのが私の興味の焦点だったりする。
良くも悪くも、作者が前面に出てくるのが気になるのかも。
もっと本人が後に下がって、マンガを語ってくれたらもっと楽しめるのに。
大島弓子さんのコマ割りや、一人称だけれども本当は三人称という話はおもしろかった。
付け足しのように、大泉サロンについても数ページ記述があるが
さほど目新しいことは書いてない。萩尾氏との相互に与えた影響も、当り障りのない感じ。
(こんなんだったら書く必要なかったんじゃないの?)

不思議なのは、これはほとんどインタビューで構成されているのに
インタビュアーの藤本由香里さんの名前が後書きの中にしかないことだ。
せめて目次に入れるくらいのことはしてもいいんじゃないかしら。
花郁さんの名前を二度も「甲斐さん」って間違えてるのはあんまりだ。

この二日間ほど、著者の公式サイトではこの本をめぐって一騒動あった。
もう関連ログは全て削除されているけれど、最後の数ページの記述が
関係者の不興をかったらしい。読んでもどこが悪いのかわからない。謎。

筑摩書房 『竹宮惠子のマンガ教室』
http://www.chikumashobo.co.jp/wadai01.html#03